新華網マニラ8月9日(新華社記者/林昊、袁夢晨)一年前に、南中国海の情勢は変幻しつつ、定まらない状態だった。だが、現在、中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)国家が共に努力した結果、情勢は安定に向かっており、中国とASEAN諸国は「南中国海行動規範」の枠組を承認した。『南中国海における関係国の行動宣言』の枠組を全面的且つ効果的に実施しながら、「行動規範」の協議を進めることが期待される。
個別の国と一部の西側メディアが依然として南中国海問題について挑発しようとしても、中国とASEAN諸国の継続的な協力と、南中国海情勢の回復の流れを維持しようとする共通の願いは強く、積極的で、顕著である。
この願いは、一種の共通意識から来ている。南中国海を平和の海、安定した海、繁栄の海とすることである。個別の国は私心や不純な考えを持ち、南中国海情勢の改善や中国-ASEANの協力の大局を顧みず、ASEAN外相会議共同声明に踏み込んだ文言を盛り込もうとしたが、複数のASEAN諸国がこれに直接反対し、大多数のASEAN諸国の立場と態度を表明した。多数のASEAN諸国は、南中国海情勢の安定こそが過去1年にわたる各国の一連の交渉成果に保障を与えるものとなり、今後も「行動規範」の協議を順調に進めるための重要な条件となることをはっきり理解している。
最終的に発表された共同声明は、南中国海情勢の前向きな変化を肯定し、各国の協力により得られた積極的な成果を高く評価した。
「行動規範」の協議を順調に進めるため、中国の王毅外相は「3ステップ」構想を提起し、ASEAN諸国から前向きな反応と歓迎を受けた。第1ステップは、11カ国の外相が共同で「行動規範」の枠組を確認し、必要な準備業務の完了後、年内のふさわしい時期に次の実質的協議を開始することを発表する、第2ステップは、8月末に『南中国海における関係国の行動宣言』実施共同業務チーム会議で「行動規範」の協議の方針や原則、推進計画を検討する、第3ステップは、準備業務が基本的に完了した後、外部からの深刻な干渉がないことや南中国海情勢が基本的に安定していることを前提に、中国とASEAN諸国の首脳が11月の中国-ASEAN首脳会議で「行動規範」の次の段階の協議を開始することを正式に発表するというものである。
現在、南中国海情勢ではすでに大きな変化が生じている。今後も、各国は共同で「行動規範」の協議における良好な雰囲気を守っていく必要があるだろう。
(新華社より)
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