中新網記者 李金磊
上半期の中国経済データが発表されてから、中国国務院新聞弁公室が相次いで一連の重大ニュースに関する記者会見を開催し、複数の部門の高官を招いて中国経済情勢について深く分析を行い、その間に中国経済に関する一連の重大なシグナルを伝えたことは、注目に値する。
シグナル１：下半期の中国経済の動向見通しが明るいとみなし
国家統計局の邢志宏報道官は、「供給側構造改革が深く実施され、革新駆動型発展戦略の推進が加速される背景のもと、下半期の中国経済運行における積極的な変化が増え続け、穏中向好（安定の中で良い方向に向かう）の発展の傾向が一層固まり、拡大していくだろう」との見方を明確に示している。
シグナル２：地方債務問題を厳格に管理
７月中旬に開かれた全国金融工作会議では、地方政府の債務増分を厳格に管理・コントロールし、生涯にわたって責任を問い、責任に対して逆方向に調査を行うことが提起された。７月２４日に開かれた中国共産党中央政治局会議でも、累積する地方政府の債務リスクを積極的・安定的・適切に解消し、地方政府の債券発行と資金調達を効果的に規範化し、隠れた債務の増加を断固として制御することが提起されていた。
財政部予算司の王克冰副司長は、「財政部は党中央、国務院の政策的配置を断固として貫徹・実行し、『表口は着実に開けても裏口はしっかりとふさぐ』という管理構想を一貫して堅持し、規範的な地方政府の債券発行・資金調達メカニズムを絶えず完備させる。」との見方を示した。
シグナル３：非理性的な対外投資を避ける
商務部の銭克明副部長は、「２０１６年に一部の企業が非理性的な対外投資を行った問題に対し、商務部は関連部門と合同で投資の真実性と規則の遵守に関する審査を行い、対外投資を行う企業にリスクへの予防意識を高めるように指導し、対外投資の健全かつ規範的な発展を促進した。上半期の対外直接投資額は３３１１億元で、４２.９%下がって、非理性的な対外投資が効果的に抑制された」との見解を示している。
銭副部長は、「しかしこれは企業の『海外進出』を奨励しないという意味ではない。」と述べ、また、「中国政府が実力を持ち、条件を備えた中国企業の『海外進出』を奨励するという政策は変わらず、変わることはない。特に「一帯一路（シルクロード経済ベルトと２１世紀海上シルクロード）」や国際生産能力協力及び国内産業構造のアップグレード、東部・中西部産業の段階的に発展に役に立つ対外投資であれば、いずれも奨励する」との態度を表明した。
シグナル４：外資の投資環境を更に改善
銭副部長は「現在、消息筋によると、外資系企業の中国での運営状況はほとんどが比較的良好で、中国での投資に対し依然として自信に溢れています。」と述べている。銭副部長は、例えば上海米国商会が発表した「２０１７年中国ビジネスレポート」によると、２０１６年にはアンケートと取材に応じた米国企業の７７%が中国で黒字経営を実現させ、その割合が２０１５年に比べて６ポイント上昇した。７３.５%の企業収入は上昇しており、その割合は２０１５年より１２ポイント上昇した。つまり利益を出した企業がますます増えているということを明らかにしている。
記者は最近、多くの重要な会議でビジネス環境の一層の改善を図る措置が提起されたことを知った。例えば、７月１７日に開催された中央財経指導グループ第１６回会議では、投資と市場環境を改善するには、対外開放のペースを速め、市場のランニングコストを下げ、安定的かつ公平・透明で予測可能なビジネス環境を創造せねばならないことが提起された。７月２８日に開かれた国務院常務会議では外資導入の拡大が配置され、よりハイレベルな対外開放・環境政策が作り出された。
銭副部長は「国連貿易開発会議（ＵＮＣＴＡＤ）の調査によると、中国は依然として多国籍企業に最も人気のある投資目的地の一つです」と述べ、「下半期の中国の外資導入が安定の中で良い方向に向かうという態勢を維持し続けるものと信じている」との見方を示した。
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