中華全国新聞工作者協会(中国記協)は5月31日、「2016年中国報道事業発展報告」を公式サイト上で発表した。新華社が報じた。
2016年、メディア構造とマスコミをめぐる環境は、深いレベルでの変化を遂げた。中国報道メディアは改革の深化を進め、発展に前向きに取り組み、伝統メディアと新興メディアとの深いレベルでの融合を実現させ、報道メディアの総合力と影響力は高まり続けた。報道関係者の育成は力強く推進され、中国の報道事業は盛んな生命エネルギーを発し続けた。中国報道事業の発展状況を全面的に反映する目的で、中国記者協会は、国家新聞出版広電総局や国家インターネット情報弁公室などの部門とともに、「中国報道事業発展報告」を編纂した。同報告は、「前書き」、「報道業界の就業環境」、「メディアのモデルチェンジと融合的発展」、「新興メディアの発展」、「権益保護と職業モラルの構築」「海外交流 協力」の各章に分かれ、2016年における中国報道事業の発展状況について全面的に紹介されている。
同報告の概要は次の通り。
「中国共産党と中国政府の大々的な支持、メディア業および情報発信技術のスピード発展、業界組織と報道メディアの奮闘によって、中国報道メディアと報道記者のために、健全で活力に満ち溢れた発展環境が積極的に創造された」。
「メディアの融合と発展は、2016年の中国メディアにとっての発展課題であった。多様化した形態、先進的手法、競争力を備えたいくつかの新たな主流メディアが次々と登場した。また、強大な実力、伝播力、けん引力、影響力、公信力を備えた複数の新型メディア集団が基本的に形成され、新しい伝播体系とメディア構造が作られつつある。中央およびローカルメディアについては、伝統メディアと新興メディアの『両者の足し算』から『融合』へのシフトが加速した。各メディアは新技術を密接に追い、先進技術を武器として、コンテンツの構築を原点とし、インターネット思考を運用し、コンテンツ ルート プラットフォーム 経営 管理などの各分野での深い融合を推進した。また、体制構造を改革し、生産プロセスを再構築し、立体的 多様化 融合発展による現代伝播システムの建設に尽力した」。
「中国新興メディア市場は目覚ましい発展を遂げ、マスコミ業の発展の主力となりつつある。新興メディア業の生態は徐々に構築されている。新興メディア関連法規および管理監督は絶えず完備され、新興メディア分野の著作権保護政策に関する法規と監督管理も強化され続けた。新興メディアの発展は、ネットワーク情報をめぐる市民の自由度を高め、中国のネットユーザーにより多くの世論表現方法を提供し、社会の共通認識を結集するという面で、より重要な役割を果たした」。
「2016年末の時点で、有効な報道記者証を所持している報道関係者は計22万3925人に上った。このうち新聞記者は8万4130人、定期刊行誌の記者は6007人、通信社の記者は2801人、ラジオ放送局 テレビ局 報道映画制作会社の記者は12万9829人、ニュースサイトの記者は1158人。中国報道業界の全国的な市民団体である中国記者協会は、ジャーナリストの権益の保護を極めて重視しており、権利保護のためのクレームを受理する、ジャーナリスト支援プロジェクトを実施する、優秀なジャーナリストを表彰するなどの方法を通じて、ジャーナリストの合法的権益の保護に努めている。報道業界に存在するフェイク ニュース、事実にそぐわない報道、報道のねつ造など際立った問題について、中国報道業界は、多種多様な措置を講じて規範化と管理を強化し、報道道徳委員会やメディアの社会責任報告システム試行などの事業を着実に進めることで、ニュース業界におけるモラル構築に積極的に貢献した」。
(人民網日本語版)
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