新華網北京5月31日 今年の端午節に、最初の全国科学技術関係者デーを迎えた。科学技術は国が強大になるための基盤であり、人材は科学技術イノベーションの核心的要素だ。全国科学技術関係者デーの設立は、中国の8,100万人の科学技術関係者に対する関心と敬意を払うことだ。
科学技術イノベーションと科学研究員は、位置付けがより重要になり、これに対応して、中国で新段階の科学研究成果が「噴き出す」ように誕生した。「天舟1号」は宇宙に打ち上げられて貨物と燃料を輸送し、「蛟竜」号はマリアナ海溝を潜航し、C919大型旅客機は初飛行し、量子コンピュータが登場し、メタンハイドレートの試験採掘に成功した。昨年の「科学技術三会」以来，中国の一連の重大科学研究成果ラッシュは、中国人の民族の自信と誇りを大いに奮い立たせただけでなく、全世界の視線を釘付けにした。
宇宙貨物船「天舟1号」の打ち上げ成功について、ロシア・ツィオルコフスキー航空研究院のルレズニヤコフ院士は次のように評価した。中国の宇宙事業は宇宙ステーションの建設に向けて「大きな一歩」を踏み出した。これは国際的な宇宙事業界においても、関心の高い出来事で「私たちはもう一人の有望選手の登場をこの目で見届けた。」
有人潜水艇「蛟竜」号が世界最深のマリアナ海溝の水深6000メートルまで潜航したことについて、世界で初めて地球最深部に潜水した米国の海洋学者、ウォルシュ氏は、中国の深海探査は人類の海洋、地球への認識を深める取り組みで、とても印象的だと表明した。ウォルシュ氏はまた、中国上海海洋大学などの機関が開発した1万メートル級「深淵科学技術流動実験室」プロジェクトを特に賞賛した。
中国の大型旅客機C919が初飛行に成功したことについて、米国で航空市場を研究する国際予測会社の航空専門家、ダグラス・ロイス氏は「中国は商用旅客機分野で欧州、米国に追いつくことを望んでいる。これはその方向に近づいた一歩だ。」と述べた。ロイス氏はさらに、C919が米国連邦航空局と欧州航空安全機関の耐空証明を取得すれば、このプロジェクトは「大きな勝利」を収め、「中国の民間航空事業が大きく進歩した。」ことを表わすと指摘した。
中国の南中国海でのメタンハイドレートの試験採掘は、187時間連続で安定的にガス産出しており、英国のBBCは南中国海に埋蔵されているメタンハイドレートは将来的な世界のエネルギー供給にとって極めて重要であると考えられ、中国のこの突破は、長い道のりへの第一歩だと報じた。メキシコ経済研究・教育センターのエネルギー問題の専門家、ジュアン•カルロス•モレノ・ブリッド氏は中国がメタンハイドレートの試験採掘に成功したことは、エネルギー分野における重大な一歩であり、この突破は、中国の科学技術の進歩に対する巨大な投資を示しているとの見解を示した。世界最前線に迫る科学技術成果がますます増えるにつれて、中国は世界の科学技術の舞台で日益しに注目を浴びている。5月25日に出版された英科学誌『ネイチャー』は「2017中国自然指数」を増刊し、中国は近年、発表される論文の総量が絶えず増加し、中国と国際学者が共同で執筆した論文の割合も年々、上昇していると指摘した。
ドイツ通信社（DPA）は『巨大な飛躍：中国が初の宇宙貨物船を打ち上げ』と題した記事で、オーストラリアの宇宙専門家、モーリス•ジョーンズ氏の中国が宇宙事業分野で取得した進歩は、中国と宇宙空間で協力する欧州諸国に新しい機会を提供するという見解を引用した。ジョーンズ氏は中国とドイツの宇宙空間分野での協力を「力強く、高い効果に富む」と形容し、このような協力が将来的にさらに強化されると確信していると述べた。（総合報道 新華社記者/張瑩、栾海、郭爽、林小春、張家偉、呉昊）
（新華社より）
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