車や携帯電話だけでなく、中国のインターネットサービスブランドもラテンアメリカ人の生活の中に急速に入ってきている。その代表格が微信とアリエクスプレス(アリババの運営するBtoCサイト)である。今年の春節、アルゼンチンの友だちが年始のあいさつを微信で送ってきてくれた。ここ数年、ラテンアメリカの人たちの中で微信を使う人が急速に増えている。中国に留学したり仕事をしたことのある人や中国企業の現地スタッフであたり、中国企業と取引している現地企業の管理者などである。
ラテンアメリカと中国は遠く離れているが、中国商品のネットショッピングは急速に発展している。多くの人がアリエクスプレスを使うのが普通になっている。今年4月発表されたアリババのデータによると、全世界のアリエクスプレスユーザー1億人のうち、ブラジルのユーザーは1000万人近い。
かつてラテンアメリカの人の中国製品に対するイメージは“安かろう悪かろう”であった。しかしここ数年そうしたイメージは急速に変化してきている。その理由は中国製造の品質とハイテク度合いが大きく進歩したためである。
昨年末、チリの前上院議長、現上院ハイテクイノベーション委員会のヒラディ主席に取材したところ「わずか10年前、中国は西洋のハイテク成果の模倣者とかパクリ屋とさえ言われた。しかし今や中国は多くのハイテク分野で世界のトップを走っている。中国のハイテクの発展戦略はチリの科学学習の見本である」と率直に話してくれた。
中国ブランドが世界に出て行くとき、さらに「グループ効果」がある。中国のエアコンを買って喜んだ消費者は、次に携帯電話を買い、その次には車を買うだろう。その資金は中国の銀行に預金として預けられたり、中国の保険会社などにも向かうことになる。
(チャイナネット)
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