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多様化する「シェアリングエコノミー」 モバイルバッテリーや傘も
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2017-05-24 13:22:38 | 人民網日本語版 | 編集: 张一

  北京、広州、杭州などの都市を調査してみると、シェア自転車やシェア自動車に続き、シェアモバイルバッテリー、シェアバスケットボール、シェア傘など、シェアリングエコノミー(共有経済)の新業態が次々誕生し、資本が押し寄せる新たな人気投資先になっている。シェアモバイルバッテリーの場合、わずか40日間で11件の融資を獲得し、35近い機関が関与に名乗りを上げ、調達した資金は約12億元(1元は約16.1円)に達した。

 

  資本がシェアリングエコノミーに大挙して押し寄せる

  公表されたデータによると、3月末以来、小電科技、来電科技、Hi電などのシェアモバイルバッテリー関連企業が相次いで1億元規模の融資を獲得したと発表しており、業界全体の資金調達額は15年にシェア自転車が登場した当時の調達額の約5倍になったという。

  国内のインターネット大手3社の百度(バイドゥ)、阿里巴巴(アリババ)、騰訊(テンセント)のうち2社もシェア市場に進出し始めた。まず騰訊が小電科技の戦略的投資家になり、これに続いてアリババ系のアント・ファイナンシャルと来電科技が戦略的協力関係を結び、保証金を不要にする信用情報サービスを提供することになった。

  シェアモバイルバッテリーだけでなく、シェアバスケットボールやシェア傘も投資界の注目を集める。シェアリングエコノミー市場の「パイ」はどれくらいの大きさだろうか。中国EC研究センターがこのほど発表した「2016年度中国『シェアリングエコノミー』発展報告」によると、16年の市場規模は3兆9450億元に達し、増加率は76.4%だった。国家情報センターシェアリングエコノミー研究センターの予測では、シェアリングエコノミーは今後数年間、年平均40%前後の成長率を維持し、20年には取引規模が国内総生産(GDP)の10%以上を占めるようになるという。

 

  新シェアリングエコノミーの特徴は?

  自動車や不動産といった「大物」の共有から、最近登場した携帯電話をかざしてシェア利用する傘、バスケットボール、おもちゃ、衣類などの「小物」に至るまで、シェアリングエコノミーは徐々に日常生活に浸透している。

  新しいシェアリングエコノミーには次のような特徴がみられる。

  ▽小規模化:今や南方の大都市にある一部のチェーンレストランや複合商業施設では、食事が終わり、ウィンドーショッピングが終わり、突然大雨が降り始めても心配することはない。携帯電話でコードをスキャンすればシェア雨傘のスポットで傘を借りたり返したりできる。

  ▽低価格化:中国EC研究センターの曹磊センター長によると、シェアバスケットボールの料金は1時間2元、保証金は29元で、「料金はますます安くなっており、支付宝の(個人信用評価スコアの)芝麻信用を利用すれば保証金も不要になる」という。

  ▽パーソナル化:曹センター長は、「非常にはっきりした傾向として、シェアするものがますます個人的なものになっているということがある。一連の日常的に個人で使用する物品だけでなく、知識や経験の共有がますます注目を集めるようになり、シェアの対象が実物からサービスへと拡大している」と話す。

  ▽収益モデルはまだ不明瞭

  業界関係者によれば、シェアリングエコノミーは資本に支えられて、まず分布の密度や規模を拡大し、オフラインのネットワークやスポットを構築し、大都市のビジネス圏に入り込んだ。だが新顔であるシェア事業にはまだはっきりとした収益モデルが確立されていないという。

  シェアリングエコノミーはセキュリティや資源の浪費などがしばしば問題になる。また信用情報機関や関連の管理制度の相対的な遅れが発展を制約していることなどが注視される。

 

(人民網日本語版)

 

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多様化する「シェアリングエコノミー」 モバイルバッテリーや傘も

新華網日本語 2017-05-24 13:22:38

  北京、広州、杭州などの都市を調査してみると、シェア自転車やシェア自動車に続き、シェアモバイルバッテリー、シェアバスケットボール、シェア傘など、シェアリングエコノミー(共有経済)の新業態が次々誕生し、資本が押し寄せる新たな人気投資先になっている。シェアモバイルバッテリーの場合、わずか40日間で11件の融資を獲得し、35近い機関が関与に名乗りを上げ、調達した資金は約12億元(1元は約16.1円)に達した。

 

  資本がシェアリングエコノミーに大挙して押し寄せる

  公表されたデータによると、3月末以来、小電科技、来電科技、Hi電などのシェアモバイルバッテリー関連企業が相次いで1億元規模の融資を獲得したと発表しており、業界全体の資金調達額は15年にシェア自転車が登場した当時の調達額の約5倍になったという。

  国内のインターネット大手3社の百度(バイドゥ)、阿里巴巴(アリババ)、騰訊(テンセント)のうち2社もシェア市場に進出し始めた。まず騰訊が小電科技の戦略的投資家になり、これに続いてアリババ系のアント・ファイナンシャルと来電科技が戦略的協力関係を結び、保証金を不要にする信用情報サービスを提供することになった。

  シェアモバイルバッテリーだけでなく、シェアバスケットボールやシェア傘も投資界の注目を集める。シェアリングエコノミー市場の「パイ」はどれくらいの大きさだろうか。中国EC研究センターがこのほど発表した「2016年度中国『シェアリングエコノミー』発展報告」によると、16年の市場規模は3兆9450億元に達し、増加率は76.4%だった。国家情報センターシェアリングエコノミー研究センターの予測では、シェアリングエコノミーは今後数年間、年平均40%前後の成長率を維持し、20年には取引規模が国内総生産(GDP)の10%以上を占めるようになるという。

 

  新シェアリングエコノミーの特徴は?

  自動車や不動産といった「大物」の共有から、最近登場した携帯電話をかざしてシェア利用する傘、バスケットボール、おもちゃ、衣類などの「小物」に至るまで、シェアリングエコノミーは徐々に日常生活に浸透している。

  新しいシェアリングエコノミーには次のような特徴がみられる。

  ▽小規模化:今や南方の大都市にある一部のチェーンレストランや複合商業施設では、食事が終わり、ウィンドーショッピングが終わり、突然大雨が降り始めても心配することはない。携帯電話でコードをスキャンすればシェア雨傘のスポットで傘を借りたり返したりできる。

  ▽低価格化:中国EC研究センターの曹磊センター長によると、シェアバスケットボールの料金は1時間2元、保証金は29元で、「料金はますます安くなっており、支付宝の(個人信用評価スコアの)芝麻信用を利用すれば保証金も不要になる」という。

  ▽パーソナル化:曹センター長は、「非常にはっきりした傾向として、シェアするものがますます個人的なものになっているということがある。一連の日常的に個人で使用する物品だけでなく、知識や経験の共有がますます注目を集めるようになり、シェアの対象が実物からサービスへと拡大している」と話す。

  ▽収益モデルはまだ不明瞭

  業界関係者によれば、シェアリングエコノミーは資本に支えられて、まず分布の密度や規模を拡大し、オフラインのネットワークやスポットを構築し、大都市のビジネス圏に入り込んだ。だが新顔であるシェア事業にはまだはっきりとした収益モデルが確立されていないという。

  シェアリングエコノミーはセキュリティや資源の浪費などがしばしば問題になる。また信用情報機関や関連の管理制度の相対的な遅れが発展を制約していることなどが注視される。

 

(人民網日本語版)

 

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