インド映画『Dangal(中国語タイトルは、レスリングしよう!お父さん)』が中国の9000の劇場で公開され、わずか2週間で6000万ドルを突破する興行成績を挙げた。これは中国の映画史上、ハリウッド映画以外で最高となる。同映画は興行成績だけでなく、中国人の心をもつかんだ。
外界から見ると、インドは中国と一部の国際問題について立場が衝突することがある。しかし両国の社会現象や文化は極めて似ている。家庭の社会文化重視しかり、教育圧力しかりである。アーミル カーンという52歳の超スーパースターは映画を通じて両国に共通する社会の課題をよく描いている。それが観衆の共感を呼び込む。「社会的事件に関心を寄せてくれてありがとう。女性の権利、医療、教育問題。多くの方式で我々に気づかせてくれた」アーミル カーンの映画を見た多くのファンはこう感想を述べる。
2009年の『きっと、うまくいく(3 Idiots)』は、学生の学業プレッシャーを扱った映画だが、同様の経験をしている中国で大きな共鳴を得た。同映画は中国で最も人気のある映画の12位にランクしている。映画の中の笑いと涙、また教育プレッシャーの場面などが、アーミル カーンの映画が中国で愛されている理由であり、今回の『Dangal』はそのインド映画の中国で撒かれた更なる種である。
ある映画評論家はこれまでインド映画を逃避者や商業主義から越えたがらない作品と見ていた。しかし『Dangal』で描かれた女性授権のテーマは、彼らに中国映画と同じような見方をさせた。
『Dangal』でのスポーツストーリーは、中国の観衆に中国の話であるように感じさせた。「中国の映画人はなぜ中国がスポーツが強いのに、こうしたスポーツ映画が作れないのか反省すべきだ」との見方もある。
アーミル カーンの中国での成功はタイミングがよかったせいや広告宣伝がうまかっただけではない。彼の描くストーリーは中国の文化史の中から似た事実を見つけ出すことができる。『Dangal』が中国人の共鳴を呼ぶのはこうした理由による。
(チャイナネット)
推薦記事: