「一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」国際協力サミットフォーラム円卓サミットが15日、北京の雁栖湖国際会議センターで開催された。
新華網北京5月17日(新華社記者/劉铮、施雨岑、関桂峰)「一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」国際協力サミットフォーラムが15日に閉幕した。名高い賓客が数多く集まったフォーラムは、一般庶民の生活とどのような関係があるのだろうか。この「一帯一路」という今世紀のプロジェクトは、各国の人民にどのような獲得感(利益を得た後で生まれる満足感を指した)をもたらすのだろうか。
雇用の創出と増収
中国自身の発展が作り出した経験と基盤を、各国の発展の願いや比較的優位性と結びつけることで、「一帯一路」沿線諸国が貿易・投資・興業の肥沃な土壌になりつつある。中国企業はすでに20余りの国に56の経済貿易協力区を設置し、関連国に11億ドルの税収、18万人分の雇用機会を創出している。今回のフォーラムで、各国はコンセンサスを達成し、「一帯一路」関連国の貿易と投資の利便性を促進し、地域と世界の経済成長を助力していく見通しだ。沿線国の民衆の雇用と所得は一層改善されるだろう。
移動がより便利に
道路が通じれば、さまざまな業種が興る。今回のフォーラムは陸・海・空、インターネットという四位一体の連結の推進に力を入れ、陸上の道路、鉄道網及び海上の港湾ネットワークの連結を提唱した。中国英国商会の責任者であるクレア・ピアーソン氏は、「中国は現在、この相互接続による経済のチャンスを、既存の国際経済のチャンスから隔絶されている場まで拡大しようと努めている。」と感嘆していた。
より多くの人々が「デジタル格差」を乗り越える
2000年以上も前のシルクロードは、今では「デジタルシルクロード」に変わりつつある。中国は今回のフォーラムで、デジタル経済、人工知能(AI)、ナノテクノロジー、量子コンピュータといった先進的な分野の協力を強化し、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、スマートシティの建設を推進し、21世紀につながるデジタルシルクロードを形成することを提唱した。この提唱に各国の代表は積極的にに応じ、高く評価した。
教育はより多くの希望の光を照らす
教育は「一帯一路」沿線にあるより多くの国家と家庭の希望の光を照らす。このフォーラムで、教育部の田学軍副部長は「一帯一路」教育行動において、中国は沿線諸国で毎年1万人の奨学金受給者を募り、そのために「シルクロード」中国政府奨学金を設立することを承諾したと述べた。
金融サービスで一般民衆により多くを還元する
金融サービスを受けることは発展のための権利だ。「一帯一路」沿線国は金融の発達が立ち遅れており、中国の急成長中のモバイル決済などの技術は沿線国の金融包摂の発展を支援している。インド・デリーで生花店を経営するジダさんは中国のアリババグループが設立した螞蟻金融服務グループ(螞蟻金服)が技術サポートするインド版「支付宝」Paytmを導入後、現金取引だけの同業者に比べてビジネスの幅が広がっている。螞蟻金服は年内にも、沿線国数カ国への技術支援計画を再び発表する。