米グーグル社が先週、人工知能(AI)サービス「Google アシスタント」の提供を全面的に開始したことから、言語処理大戦の火ぶたが切って落とされた。参考消息網が伝えた。
9日付ロイター通信の報道によると、現時点で、アップル、アマゾン、マイクロソフト、アルファベット傘下のグーグルは全て、ユーザーの命令に対応するAIアシスタントサービスを打ち出している。
アップル「Siri」は、これらの中でも先駆者的存在と言える。だが、研究開発者の多くは、言語識別や質問への回答の面で、アップルの優位性はもはやなくなったとの見方を示している。
それでも、少なくとも1点、Siriだけにしかできないことがある。それは、36ヶ国・21種類の言語に対応可能という点だ。スマホの多くが米国以外の市場で販売されていることから、この機能は極めて重要である。
マイクロソフト「Cortana(コルタナ)」 は、13ヶ国・8種類の言語に対応している。「Google アシスタント」が対応可能な言語は4種類で、サービス開始当初はグーグル社製スマホ「Pixel」にのみ対応可能だったが、その他のAndroid機器にも搭載されるようになった。アマゾン「Alexa」は、英語とドイツ語にのみ対応している。Siriは近く、上海および周辺地区でのみ使われている方言の上海語も対応可能となる。このような情勢は、AIアシスタントサービスをスマホや他のツールで全面的に操作できるようになるためには、「言語の壁」を乗り越えることが必須条件となることを意味している。
(人民網日本語版)
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