新華網ワシントン10月9日 (記者/江宇娟 高攀)中国財政部の楼継偉部長は7日、世界経済は不透明感とリスクの増大に直面しており、20カ国・地域グループ(G20)は杭州サミットの共通認識を着実に実施し、力強く、持続可能で均衡で包括的な世界経済の成長を実現すると表明した。
楼継偉部長は同日、G20財務大臣・中央銀行総裁会議の記者会見で、次のように説明した。一部の主要経済体が大統領選挙の時期に入り英国の「EU離脱」後の動向が不鮮明、金融システムの脆弱性が強まっていて、米国連邦準備制度理事会(FRB)が金利を引き上げる可能性が高くなること、及び地縁政治の緊張化、テロ攻撃の多発などの要素はすべて世界経済及び国際金融市場に重大な影響を及ぼす可能性がある。
楼継偉部長はまた、次のように説明した。G20メンバーはマクロ政策の協調及び協力を継続的に強化し、すべての政策ツールを使用した成長の促進、構造改革の推進、インフラ投資の拡大、金融監督管理の強化、国際金融の枠組みの改善、貿易自由化のプロセスの推進を含む杭州サミットの共通認識を着実に実施する。
中国の債務拡張問題について、楼継偉部長は次のように述べた。中国の中央政府の債務管理は非常に行き届いており、中央政府の債務は国内総生産(GDP)に占める割合が小さい。中国政府は措置を講じて地方政府の債務管理を強化しており、その債券発行行為を規範化している。楼継偉部長はまた、中国政府の債務リスクは制御できると指摘した。
(新華社より)
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