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ノーベル賞受賞の大隈良典氏、日本の科学研究の将来に憂慮
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2016-10-09 15:11:20 | 人民網日本語版 | 編集: 薛天依


  2016年初のノーベル賞受賞者は日本人となった。10月3日、大隈良典さんは「オートファジーのメカニズム」の新しい研究により、ノーベル医学 生理学賞を受賞した。これにより、21世紀にノーベル賞(自然科学分野)を受賞した日本人科学者(外国籍の日本人を含む)の数は17人に達した。日本の科学は雨後の筍のように次々と成果を上げているが、大隈さんは近年日本人ノーベル賞受賞者が増加していることから日本がすばらしいとみなすことはできず、むしろ日本の科学研究の空洞化などの問題が潜んでいる点を憂慮している。科技日報が伝えた。

  中国科学院生物物理所の張宏研究員は大隈さんとは親しく、二人で第4回「中日細胞オートファジーセミナー」を開催したこともあるという。張研究員は取材に対して、「大隈さんは多くの極めて重要な研究を行ったが、CNS(「Cell」、「Nature」、「Science」の生物医学分野で有名な科学雑誌3誌の総称)への論文掲載を全く求めていなかった。彼はCNSに対する過度な評価体系を批判しており、CNSには多くの間違った論文もあるとしていた。論文が掲載されればそれで良く、大切なのは地道に研究をすることだと大隈さんは考えていた。今年7月、大隈さんは科学雑誌の『Developmental Cell』で、オートファジーのメカニズムに関する重要な論文を発表した。大隈さんはいつも基礎科学が医学に結びつくことの重要性を強調し、基礎研究をとても大切にしていた」と語った。

  大隈さんは今月4日の記者会見で、科学研究において功績をあげることばかりに焦る現状に対する憂慮を明かした。大隈さんは日本の若い研究者が減少し、科学研究費も不足していることを素直に認めた。また、応用研究を重視する社会の現状を心配しており、科学が「役に立つ」という言葉が社会をダメにし、基礎科学の発展を妨げていると考えているという。さらに、大隈さんは、「今の日本の修士課程の学生は現実を考慮して、博士課程への進学に踏み切るのが難しくなっている。若い学生は5年、10年後のことを考えてほしい」との見方を示した。

  近年、日本は次々と科学者がノーベル賞を受賞しているが、研究の成果は上の世代の科学者の功績によるもので、1980年代、90年代の日本の科学研究のレベルを反映している。したがって、日本の科学研究の現状は楽観視できるものではない。2010年から2014年までの日本の科学研究論文が全世界の科学研究論文の数に対する割合は2000年から2004年までの9.9%から6.3%まで低下し、論文の影響力を示す論文の引用回数も9.1%から6.3%まで低下している。そして若い研究者は功績をあげることばかりに焦る現象が現れ始めている。

  大隈さんは一人でノーベル賞を受賞し、業界関係者もその結果を心から認めている。このことに関して、中国科学院広州生物医薬 健康研究院の裴端卿院長は、「これはオートファジー研究の分野においてずっと待ち望んでいた賞であり、みなが大隈さんに授与させたいと思っていた。この発見は細胞研究における一里塚的な成果の一つであり、細胞が必要となる物質を回収し、自己を再生する仕組みを明らかにした。オートファジーに関しては、数十年間にわたり細かな発見があった。フランスやベルギーの科学者がオートファジーに関するこのような現象に気づいたが、1980年代までに完全なシステムは一つも見られなかった。大隈さんは酵母を使った極めて巧妙な実験で、オートファジーの存在を証明し、さらにコントロールする遺伝子も見つけた。それゆえにノーベル賞を受賞できたのだ」と語った。

(人民網日本語版)

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ノーベル賞受賞の大隈良典氏、日本の科学研究の将来に憂慮

新華網日本語 2016-10-09 15:11:20


  2016年初のノーベル賞受賞者は日本人となった。10月3日、大隈良典さんは「オートファジーのメカニズム」の新しい研究により、ノーベル医学 生理学賞を受賞した。これにより、21世紀にノーベル賞(自然科学分野)を受賞した日本人科学者(外国籍の日本人を含む)の数は17人に達した。日本の科学は雨後の筍のように次々と成果を上げているが、大隈さんは近年日本人ノーベル賞受賞者が増加していることから日本がすばらしいとみなすことはできず、むしろ日本の科学研究の空洞化などの問題が潜んでいる点を憂慮している。科技日報が伝えた。

  中国科学院生物物理所の張宏研究員は大隈さんとは親しく、二人で第4回「中日細胞オートファジーセミナー」を開催したこともあるという。張研究員は取材に対して、「大隈さんは多くの極めて重要な研究を行ったが、CNS(「Cell」、「Nature」、「Science」の生物医学分野で有名な科学雑誌3誌の総称)への論文掲載を全く求めていなかった。彼はCNSに対する過度な評価体系を批判しており、CNSには多くの間違った論文もあるとしていた。論文が掲載されればそれで良く、大切なのは地道に研究をすることだと大隈さんは考えていた。今年7月、大隈さんは科学雑誌の『Developmental Cell』で、オートファジーのメカニズムに関する重要な論文を発表した。大隈さんはいつも基礎科学が医学に結びつくことの重要性を強調し、基礎研究をとても大切にしていた」と語った。

  大隈さんは今月4日の記者会見で、科学研究において功績をあげることばかりに焦る現状に対する憂慮を明かした。大隈さんは日本の若い研究者が減少し、科学研究費も不足していることを素直に認めた。また、応用研究を重視する社会の現状を心配しており、科学が「役に立つ」という言葉が社会をダメにし、基礎科学の発展を妨げていると考えているという。さらに、大隈さんは、「今の日本の修士課程の学生は現実を考慮して、博士課程への進学に踏み切るのが難しくなっている。若い学生は5年、10年後のことを考えてほしい」との見方を示した。

  近年、日本は次々と科学者がノーベル賞を受賞しているが、研究の成果は上の世代の科学者の功績によるもので、1980年代、90年代の日本の科学研究のレベルを反映している。したがって、日本の科学研究の現状は楽観視できるものではない。2010年から2014年までの日本の科学研究論文が全世界の科学研究論文の数に対する割合は2000年から2004年までの9.9%から6.3%まで低下し、論文の影響力を示す論文の引用回数も9.1%から6.3%まで低下している。そして若い研究者は功績をあげることばかりに焦る現象が現れ始めている。

  大隈さんは一人でノーベル賞を受賞し、業界関係者もその結果を心から認めている。このことに関して、中国科学院広州生物医薬 健康研究院の裴端卿院長は、「これはオートファジー研究の分野においてずっと待ち望んでいた賞であり、みなが大隈さんに授与させたいと思っていた。この発見は細胞研究における一里塚的な成果の一つであり、細胞が必要となる物質を回収し、自己を再生する仕組みを明らかにした。オートファジーに関しては、数十年間にわたり細かな発見があった。フランスやベルギーの科学者がオートファジーに関するこのような現象に気づいたが、1980年代までに完全なシステムは一つも見られなかった。大隈さんは酵母を使った極めて巧妙な実験で、オートファジーの存在を証明し、さらにコントロールする遺伝子も見つけた。それゆえにノーベル賞を受賞できたのだ」と語った。

(人民網日本語版)

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