2人はフォーラムとして毎年テーマを変えて、孤児たちの歴史や体験などについて継続的に訴えていく。
パネル討論には満蒙開拓平和記念館専務理事の寺沢秀文さん、映画監督の羽田澄子さん、中国「残留孤児」国家賠償請求訴訟弁護団で幹事長を務めた安原幸彦弁護士も登壇する。
シンポジウムに先立ち、「残留孤児の父」といわれた故山本慈昭さんの半生を描いた映画「望郷の鐘 満蒙開拓団の落日」が上映される。
中国残留孤児を描いたNHKドラマ「大地の子」に出演した俳優の仲代達矢さんがフォーラム設立に際し、メッセージを寄せてくれたという。メッセージ(要旨)は以下の通り。
庶民は常に戦争の犠牲となるものだ。私の父は太平洋戦争が始まった年に亡くなり、一家は貧乏のどん底を彷徨い歩いた。そして、幾度となく米軍の空襲にもあった。子供時代のそういった悲惨な体験を通して、攻める側にも、攻められる側にも、決して戦争は幸福をもたらさないことを知った。
日中間の戦争の傷痕は癒やすことの出来ない過酷なものだが、その中でも、敵国日本の子どもを育て上げた中国人養父母の存在は、われわれ人間の未来に何かしら一条の光を投げかけるものではないだろうか。
(チャイナネット)
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