欧州連合(EU)のユンケル委員長は14日、フランスのストラスブールで開かれた欧州議会で一般教書演説を行い、イギリスに対しEU離脱の手続きを速やかに開始するよう求めました。
演説ではイギリスのEU離脱を重点に、EUの過去1年間の運営状況を振り返りました。ユンケル委員長は「イギリスがEU単一市場に残るなら、人の移動の自由を認めなければならない」と改めて強調しました。その上で、今の状況に対応するために、EUのさらなる結束を呼びかけ、「今後の1年はEUの団結力の回復にとって決定的なものである」と指摘しました。
ユンケル委員長の発言は、イギリスのEU離脱による不安を解消するためだとみられています。16日にスロバキアで開催されるEU首脳会合では、EUの未来について討議が予定されていますが、イギリスのEU離脱をめぐる問題を解決する可能性は極めて低いと言われています。
(中国国際放送局)
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