国家統計局はこのほど、今年8月の製造業購買担当者指数(製造業PMI)と非製造業ビジネス活動指数(非製造業PMI)を発表した。製造業PMIは50.4%で、前月比0.5ポイント上昇して、景気 不景気のボーダーとなる50%を再び上回った。非製造業PMIは53.5%で、前月比0.4ポイント低下したが、今年の平均水準は維持しており、非製造業は伸びが鈍化しつつも、全体としては引き続き安定した拡大傾向にあることを示した。
同局サービス業調査センターの趙慶河シニア統計師は、「製造業PMIが前月より0.5ポイント上昇して、最近としては高い数値になり、前年同期を0.7ポイント上回ったことは、現在の中国経済に生産と需要の回復、構造のさらなる最適化といった特徴があることを示す」と指摘する。
また趙シニア統計師は、「この月のデータには企業の生産経営活動に存在する輸出入の下ぶれ圧力が引き続き大きい、資金不足に陥る企業の割合が引き続き高い、人件費と輸送コストが上昇している、といった主要な問題点が反映されてもいる」との見方を示す。
国務院参事室の姚景源特約研究員は、「このたびのPMI指標には2つの注目点がある。1つは生産指数の回復上昇で、企業の生産が安定し、製造業全体として生産が基本的に安定した状態にあることを物語る。もう1つは企業が市場の需要に基づいて生産を行おうとしていることで、注文が増えれば企業への需要が回復したことになる。8月の両指標をみると、どちらも良好な状態にあるといえる」と分析する。
(人民網日本語版)
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