新華網ロンドン7月27日(記者/張家偉) 英国の科学誌『ネイチャー・ジオサイエンス』は25日、中国の石炭消費量のピークは事前に到来する可能性が高く、「ポスト石炭成長時代」に中国経済の成長は石炭消費量の増加と分離され、グリーン成長の新段階に突入しつつあるという論文を発表した。
多くの人は中国の石炭消費量のピークは2020年から2040年までに到達する可能性が高いと予測している。だが、この論文は次のように説明している。ここ数年は中国の石炭消費量に著しい変化が見られ、2014年に中国の石炭消費量は2.9%減少し、2015年に3.6%減少した。同時に、中国経済はこの期間に高い伸び率を維持してきた。筆者は使用する石炭の品質などの要因を考慮すると、中国の石炭消費量は2014年にピークに達する可能性がより高いと考える。
論文はまた、次のような見解を示している。中国経済が安定した成長を維持しながら、石炭の使用を削減できた主な要因は、中国経済が高排出、高エネルギー消費の成長モデルから段階的に脱却し、持続可能で包括性がより高い発展路線を歩んできたことだ。また、大気汚染対策と気候変動に対応した関係政策もエネルギー構造に占める石炭の割合を低下させるスピードを加速した。
論文はさらに、次のように指摘している。英国及び米国と比較し、中国はより低い発展段階で石炭消費量のピークに達している。中国の工業化のレベル、膨大な人口、石炭を中心とした資源の賦存量を考慮すると、こんなに早く到来したピークが効果的な政策の指導と密接に関わっている。
(新華社より)
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