中国外務省の陸慷報道官は11日、南スーダンで国連の平和維持活動(PKO)に参加している中国平和維持部隊隊員が襲撃された事件を強く非難し、南スーダン政府に同事件に対する徹底した調査と責任者への厳しい追及を求めたと明らかにしました。
現地時間10日午後6時39分、PKO参加の中国平和維持部隊歩兵大隊の装甲車1台が国連南スーダン駐在特別派遣団本部駐屯地で警戒任務を執行中、砲弾による襲撃を受けました。これまで襲撃を受けた隊員のうち、2人が死亡、2人が重傷、3人が軽傷を負いました。
陸報道官は同事件について「驚きを禁じ得ず、強く非難する」とした上で、犠牲者への深い哀悼と、負傷者と犠牲者の遺族に対する真摯な慰問を伝え、「南スーダン駐在中国大使館は各方面の力を動員して、負傷者の治療に全力を挙げている」と述べました。さらに、中国側として「南スーダンの首都ジュバでの大規模な武装衝突の勃発と、和平プロセスが後退する傾向」に強い関心を寄せており、「中国外務省と現地の中国大使館は直ちに緊急対策メカニズムを立ち上げ、南スーダンにおける中国の機構と国民の安全確保に全力を尽くしている」と述べました。
(中国国際放送局)
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