中国の鄭澤光外務次官、朱光耀財務次官、郝平教育次官は7日夜、第8回中米戦略・経済対話と第7回中米人文交流ハイレベル協議の状況と成果についてブリーフィングを行い、国内外の記者達に紹介しました。
これら三人の話によりますと、今回の対話と協議の期間中、習近平国家主席は共同開幕式に出席し、談話を行い、対話と協商の基調を定め、方向を示しました。習近平主席と李克強首相はそれぞれ、アメリカ代表団の主要メンバーと会見し、中国の中米関係発展における原則的な立場を説明しました。今回の対話と協議では多くの議題が取り上げられ、踏み込んだ建設的な討論が行われ、実り豊かな成果が収められました。
鄭澤光外務次官は「今回の戦略対話で、両国レベル、地域レベル、世界レベルの様々な分野を含む120に上る具体的な成果が収められた。双方は中米首脳会談以来収められた積極的な成果を充分に認めたうえで、両国首脳が達成した共通認識を引き続き実施し、交流と協力を強化し、相違を善処し、中米新型大国関係の構築で新たな進展を成し遂げるよう推進していく。双方は各方面と共に、9月中国の杭州市で開催されるG20サミットがさらに多くの成果を遂げ、中米首脳の会談が成功を収めるよう密接に協力していく。双方はまた、相違点と敏感な問題を建設的に取り扱うことについて意見交換を行った。中国側は、台湾問題、チベット問題、人権問題での原則的な立場を改めて明らかにした。中国側は、アメリカ側が何回も表明したように、『一つの中国』政策と『中米の3つの共同コミュニケ』を堅持することを重視し、『台湾独立』に反対するその立場を重く見ており、アメリカ側が約束を守り、実際行動で両岸関係の平和発展を支援していくよう期待する。南海問題について、中国側は、南海諸島は古来中国の領土であり、中国はその領土主権と合法で正当な海洋権益を守る権利があることをを強調した。南海領土と海洋権益をめぐる紛争は当事国の直接な交渉を通じて平和的に解決するべきだ。中国は『国連海洋法条約』を含む国際法に則り、フィリピンが申し立てた仲裁を受け入れず、それに参加しない立場は変わらない。アメリカ側は領土紛争で特に立場を持たない約束を守り、南海の平和と安定のため建設的な役割を果たすよう期待する。中米双方は引き続き、朝鮮半島核問題、イラン核問題、イラク問題、シリア問題、アフガン問題などについて密接な交流、協調、協力を保っていくことで合意した。以上の成果は中米関係発展の幅広さと深さを示し、中米の協力は、両国と世界に福祉をもたらすことができることを物語っている」と語りました。
朱光耀財務次官と郝平教育次官もそれぞれ、第8回中米戦略・経済対話と第7回中米人文交流ハイレベル協議について紹介しました。
(中国国際放送局)
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