槐房再生水処理施設のパイプライン内で、作業員が施工中。
南四環外の地下には、北京初の全密封型地下再生水処理施設「槐房再生水処理施設」が隠されている。同施設は今年6月末の竣工を予定しており、年末までに稼働開始する。「地表Ⅳ」基準を満たす再生水は地上の湿地 景観に注入され、さらに小竜河に注がれる。「1ムーの泉」の美しい景観が再現される。
1ムーの泉が再現へ
同施設は地上から見ると何の変哲もないが、地下深くに潜ると、初めてこの建築面積45万平方メートルの水製造施設の規模を実感できる。地下に入ると、だだっ広い「ダンジョン」に入ったような気分になる。
槐房再生水処理施設は北京初、アジア最大の全密封型地下再生水処理施設だ。流域面積は137平方キロメートル、毎日の汚水処理能力は60万立方メートルを計画。北京市街地の西半分の大半の汚水を集め、処理することができる。
「地下水城」の地表は、将来的に美しい湿地公園になる。北京城建集団槐房プロジェクトマネージャーの劉奎生氏は、「施設の天井の上に、8層 計17センチメートルの保護層 防水層を作り、その上に土を盛る。施設全体の面積とほぼ合致する、18ヘクタールの湿地公園を作り、北京南部の新しい湿地を形成する」と述べた。地下施設の建設は6月末に終了し、地上の湿地の建設が開始される。
劉氏は、「再生水は最後に塩素を加える。施設を出たばかりの水は、味と水質がやや劣る。湿地公園の水草は、効果的に有機物を吸収する。このフィルタリングを経てから、小竜河に流される」と説明した。
(チャイナネット)
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