北京、旧正月6日。夫が義母に金の指輪をはめる。
義母は今年、66歳になる。田舎では、旧正月6日に長寿の祝いをするのがしきたりだ。田舎にいれば、遠い親戚や近隣の住民なども祝いのためにやって来る。息子や嫁は盛大な宴会を催す。だが北京で過ごした私たちのお祝いはごく簡単なものになってしまった。花束とケーキ、シンプルな家庭料理でのお祝いである。
義母は一生の間、懸命に働いてきた。化粧もしないし、アクセサリーも持っていない。私は夫と宝飾店の「周大福」に行って金の指輪を選び、義母に送った。この夜、義母は泣いた。
写真は手だけを撮った。この両手の先には、義母の顔が、実母の顔が、子どものために苦労をいとわないすべての家庭の老いた親の顔がある。
若い時には子どものために苦労し、晩年には不満一つも言わずに故郷を離れて孫の面倒を見ているすべての老人に、深い感謝とともにこの写真を捧げる。
(チャイナネット)
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