北京、旧正月1日。義母が次女に「紅包」(お年玉)を渡す。
義父は早くに亡くなり、夫の実家では、義母がまだ耕している0.5ムー(約330平方メートル)の土地だけが収入源となっている。畑で育てているトウガラシは、何日か摘んで干して売ると、160元にはなるのだと言っていた。
義母にお金を渡そうとすると、使えないから要らないという。土地を譲ってしまえばいいのではないかと言うと、体が元気なうちは動かないと力が出ないという。農地での大変な作業で、義母の両手の骨は曲がっている。
今年の春節、義母は自分のお金で二人の孫娘にそれぞれ千元のお年玉を包んだ。これだけのお金を作るのに、いったいどれほどのトウガラシを干さなければならないのか。