習近平国家主席が近くサウジアラビア、エジプト、イランを公式訪問するにあたり、人民日報「鐘声」論評は習主席の新年初の外遊は地域の平和と発展に自信を与えると強調した。サウジアラビアは中国にとって西アジア アフリカ地域最大の貿易パートナーであり原油供給国だ。エジプトはアラブ アフリカ諸国で最も早く新中国と国交を樹立した国だ。イランは戦略的に重要な中東の大国だ。人民日報が伝えた。
論評は「中国とアラブ諸国は共に発展途上国であり、資源はそれぞれ異なり、発展レベルも異なるが、共に発展の重要な段階にあり、民族振興、国家富強という共通の使命を担っている」と指摘した。
2014年6月の中国 アラブ諸国協力フォーラム第6回閣僚級会議の開幕式で、習主席が中国とアラブ諸国がエネルギー協力を主軸、インフラ整備と貿易 投資円滑化を両翼、原子力、宇宙 衛星、新エネルギーの三大分野を新たな突破口とする「1+2+3」協力構造の構築を打ち出した。今年は中国とアラブ諸国の外交関係樹立60周年に当たり、中国はアラブ諸国に対する政策文書を初めて発表し、「包括的協力、共同発展」という戦略的協力関係の位置づけを明らかにし、政治、経済 貿易、社会発展、人的 文化交流、平和 安全保障という5大分野の交流と協力を全面的に計画し、これは新時代における中国 アラブ諸国関係の発展の行動指針となっている。
現在、中東はかつてない大変動 大調整を迎え、政治的版図の再構築の時期にあり、政治 経済 社会のモデル転換と地域の地政学的勢力の均衡再建が重なっている状態にある。国連安保理常任理事国として、中東の歴史的変化の中で、中国は常に主権国の内政への不干渉などの原則的立場を堅持し、紛争問題の解決を建設的に推進し、責任ある大国としての役割を発揮している。中東は「一帯一路(1ベルト、1ロード)」の合流地帯に位置し、中東の国々は「一帯一路」構築に熱烈に反応し、積極的に参加している。中国は中東諸国と共に「一帯一路」を建設し、各国経済のより緊密な結合を促し、各国経済の内生的原動力とリスク対処能力を強化し、中東の平和的発展にプラスのエネルギーを加える。
(人民網日本語版)
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