新華網リヤド1月19日 (記者 王波)「サウジアラビアはアラブ諸国の中で最後に 中国と国交を樹立した国ですが、その後中国との関係において、他のアラビア諸国を追い越し、両国関係は大きな足取りで邁進し、飛躍的な発展を遂げました。」習近平国家主席がまもなくサウジアラビアを公式訪問するにあたり、李成文サウジアラビア駐在中国大使は先日新華社記者のインタビューに応じた際、中国・サウジアラビア関係をこのように評価した。
李大使は、ここ数年、中国・サウジアラビア関係の発展が、上層部の交流ブーム、経済協力ブーム、人文交流ブームという「3つのブーム」の様相を呈していると語った。
李大使は、サウジアラビアは長年にわたり、西アジア、アフリカ地域における中国の最大の貿易パートナーで、且つ我が国への世界最大の原油供給国であり、中国もサウジアラビアの最も重要な原油輸出市場であり、2番目の貿易パートナーだと説明した。
公式データによると、2014年の中国・サウジアラビアの二国間貿易額は691億5000万ドルで、1990年の国交樹立時の230倍以上にあたる。同年、中国のサウジアラビアからの原油輸入は約5000万トンで、中国の原油輸入総量の16.1%を占めていたという。
今後の両国関係の発展の見通しについて話が及ぶと、李大使は次のように語った。中国とサウジアラビアはそれぞれ中華文明とイスラム文明の代表として、異なる文明間における交流・対話の一層の推進や異なる文明間の包容や相互学習のために、模範を樹立することが可能だ。また、中国とサウジアラビアは同様にテロの被害者で、両国は過激主義やテロなどの取り締まりでの分野で深い協力を展開することが可能だろう。現在、中東地域の情勢は不安定な状況が続いており、中国とサウジアラビアは緊密な協調を展開し、地域の安定と発展に共同で取り組んでいく。
李大使はまた次のように語った。両国の経済の相互補完性は際立っており、協力の潜在力は莫大だ。サウジアラビアはエネルギー資源が裕福な大国だが、工業基盤が弱い。中国は工業や製造業は強いが、エネルギー資源が不足している。双方は「一带一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」と「生産能力協力」を通じて互恵・ウィンウィンを実現させることができるだろう。サウジアラビアはすでにアジアインフラ投資銀行(AIIB)の創立加盟国になっており、また「一带一路」の建設に積極的に投入し、この勢いを借りて原油低価格時代の経済のモデル転換及びに経済の多元化の改革計画を実現させるという意向を表明した。
(新華社より)
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