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韓日の慰安婦問題、合意内容を読み解く
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2015-12-30 11:14:21 | チャイナネット | 編集: 王珊寧

  韓国外交部の尹炳世長官はソウルで28日、訪韓した日本の岸田文雄外相と会談した。双方は旧日本軍の慰安婦問題について、合意に達した。

  韓国の与野党は、会談の結果に対して全く異なる態度を示している。

  韓国与党・セヌリ党の李荘雨報道官は国会で同日、韓日が慰安婦問題で妥結したことについて、「日本側は軍の関与により、多くの女性の名誉と尊厳が損なわれたことを明確にした。これは日本政府が責任をはっきりと認めたことを意味し、進展した合意案と判断される」と述べた。

  李報道官はまた、「今回の交渉の結果は、慰安婦被害者のすべての傷を完全に癒やすには足りないが、韓国政府が全力を尽くした結果だ。複雑極まりない韓日関係のもつれを徐々に解消できることを喜んでいる」と表明した。

  聯合ニュースは、韓日両国間で最も難しい歴史問題の慰安婦問題が、これにて解決されたと報じた。また一部の韓国メディアは、日本が慰安婦問題の責任を認めたのはこれが初めてだが、日本側の「責任」が法的なものか道義的なものかは不明瞭だとしている。

  韓国最大野党「共に民主党」は、日本政府が慰安婦問題で法的責任を避けていることから、絶対に受け入れられないと明確に表明している。同党の金成洙報道官は、「今回の会談の最大の争点は、日本政府が慰安婦問題の法的責任を認めるかだった。この点から論じると、会談の結果には失望しており遺憾だ」と述べた。

  岸田外相は記者会見で、双方の合意は日韓の慰安婦問題の最終的な解決を象徴しているとした上で、米国が国際的な証人として、同問題が蒸し返されることを最大限に回避することに期待感を示した。日本メディアによると、米国は韓日の合意を歓迎する声明を発表する予定だ。日韓の各メディアによると、米国はアジア太平洋リバランス戦略や北東アジアの安全情勢を鑑み、日韓両国の政府、特に安倍政権に対して、歴史問題で妥協するよう圧力をかけてきた。

  岸田外相の強気の発言について、日本の慰安婦問題専門家の石田米子氏は首を傾げている。石田氏は、岸田外相が発言の中で「日本の責任」や「お詫び」について触れたが、合意内容や安倍政権の歴史認識問題の一貫した態度からは、日本政府の真の誠意を見ることが出来ないと指摘した。

  石田氏は、「日韓の合意に伴い、双方の慰安婦問題が解決されたかに見える。だが歴史問題の最終的な解決は、両国民が歴史の事実を銘記し、歴史教科書や社会教育などの手段により後世に伝えることができるかにかかっている。この点から論じれば、慰安婦問題の新の解決ははるか先の話だ。中国を含むその他の被害国との慰安婦問題をいかに解決するかは、日本政府が取り組むべき切実な課題だ」と指摘した。

 

  (チャイナネット)

 

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新華網日本語

韓日の慰安婦問題、合意内容を読み解く

新華網日本語 2015-12-30 11:14:21

  韓国外交部の尹炳世長官はソウルで28日、訪韓した日本の岸田文雄外相と会談した。双方は旧日本軍の慰安婦問題について、合意に達した。

  韓国の与野党は、会談の結果に対して全く異なる態度を示している。

  韓国与党・セヌリ党の李荘雨報道官は国会で同日、韓日が慰安婦問題で妥結したことについて、「日本側は軍の関与により、多くの女性の名誉と尊厳が損なわれたことを明確にした。これは日本政府が責任をはっきりと認めたことを意味し、進展した合意案と判断される」と述べた。

  李報道官はまた、「今回の交渉の結果は、慰安婦被害者のすべての傷を完全に癒やすには足りないが、韓国政府が全力を尽くした結果だ。複雑極まりない韓日関係のもつれを徐々に解消できることを喜んでいる」と表明した。

  聯合ニュースは、韓日両国間で最も難しい歴史問題の慰安婦問題が、これにて解決されたと報じた。また一部の韓国メディアは、日本が慰安婦問題の責任を認めたのはこれが初めてだが、日本側の「責任」が法的なものか道義的なものかは不明瞭だとしている。

  韓国最大野党「共に民主党」は、日本政府が慰安婦問題で法的責任を避けていることから、絶対に受け入れられないと明確に表明している。同党の金成洙報道官は、「今回の会談の最大の争点は、日本政府が慰安婦問題の法的責任を認めるかだった。この点から論じると、会談の結果には失望しており遺憾だ」と述べた。

  岸田外相は記者会見で、双方の合意は日韓の慰安婦問題の最終的な解決を象徴しているとした上で、米国が国際的な証人として、同問題が蒸し返されることを最大限に回避することに期待感を示した。日本メディアによると、米国は韓日の合意を歓迎する声明を発表する予定だ。日韓の各メディアによると、米国はアジア太平洋リバランス戦略や北東アジアの安全情勢を鑑み、日韓両国の政府、特に安倍政権に対して、歴史問題で妥協するよう圧力をかけてきた。

  岸田外相の強気の発言について、日本の慰安婦問題専門家の石田米子氏は首を傾げている。石田氏は、岸田外相が発言の中で「日本の責任」や「お詫び」について触れたが、合意内容や安倍政権の歴史認識問題の一貫した態度からは、日本政府の真の誠意を見ることが出来ないと指摘した。

  石田氏は、「日韓の合意に伴い、双方の慰安婦問題が解決されたかに見える。だが歴史問題の最終的な解決は、両国民が歴史の事実を銘記し、歴史教科書や社会教育などの手段により後世に伝えることができるかにかかっている。この点から論じれば、慰安婦問題の新の解決ははるか先の話だ。中国を含むその他の被害国との慰安婦問題をいかに解決するかは、日本政府が取り組むべき切実な課題だ」と指摘した。

 

  (チャイナネット)

 

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