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外貨管理局:人民元為替レートの短期的な変動を切り下げられる傾向にあるとみなすべきではない
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2015-12-14 11:27:58 | 新華網日本語 | 編集: 陳辰

  【新華社北京12月14日】人民元の対米ドル相場が何度も下落し続けたことで、人民元の切り下げが始まるのか。投機目的の短期的な取引を抑制するトービン税は早急に導入されるのか。銀聯カードの海外での現金引き出し限度額は今後、調整されるのだろうか。国家外貨管理局の関係者は10日、以下のいくつかのホットトピックについて回答した。

   為替レートの短期的な変動は傾向的な切り下げとは異なる

   6.40の大台を突破した後、10日に人民元の対米ドル基準値は6.4236に下がり、4年ぶりの最安値を記録した。人民元は対米ドル相場で最近、下落が続き、人民元の切り下げを懸念する声が市場に広がっている。

   これに対し、国家外貨管理局国際収支司の王春英副司長は10日に開催された四半期外貨管理政策新聞発表会で「我々は人民元の米ドル相場の短期的な変動によって、人民元が切り下げられる傾向にあると判断されるとは主張しない。人民元の通貨バスケットに対する多国間の為替レート及びより長期的な動向を注視することを希望する。」と述べた。

   外貨管理局総合司の王允貴司長は「人民元相場の変動は、正確に対応する必要がある。為替レートの変動は為替レート設定の市場化改革の正常な結果と言える。この変動性は、中国国内の需要と供給を反映し、国際金融市場の変化も反映している。」と述べ、また「11月以降、人民元が対米ドル相場で下落したのは、米ドルの価値が上昇したことが主な原因だ。英ポンド、日本円、ユーロなども対米ドル相場で大幅に下落しており、人民元にもやや影響が出ている。」と説明した。

   銀聯カードの海外現金引き出し限度額は調整されない

   外貨管理局は9月、中国銀聯に対し、銀聯カードの海外での現金引き出しの管理を強化し、カード1枚につき、1日1万元を超過しないことを前提に、2016年1月1日から年間累計10万元の限度額を設定するように要請する通達を発した。この政策は短期的な規制なのか、それとも長期的な調整なのだろうか。

   王春英副司長は次のように述べた。「この政策の重点はマネーロンダリングのリスクを防止するもので、情勢の変化に合わせて調整することはなく、マクロ的で慎重な管理政策とは異なる。」モニタリングによると、10月は海外での引き出し金額が1月から9月の平均値と比べて21%低下し、年度限度額が原因で引き出しが失敗した割合はわずか4%だった。これは新政策によって、カード保有者の正常で合理的なニーズが保証された状況で、当初に予測した効果に到達したことを表している。

   王春英副司長は次のように表した。次の段階で、外貨管理局は銀行カードによる正常な海外での観光消費の決済を継続的にサポートし、国際交流に利便性を提供する。海外での消費及び中国国内での人民元の外貨への両替・決済政策に変更はないが、カード保有者が海外で大量な現金を引き出すことを奨励しない。

 

  (新華網日本語)

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外貨管理局:人民元為替レートの短期的な変動を切り下げられる傾向にあるとみなすべきではない

新華網日本語 2015-12-14 11:27:58

  【新華社北京12月14日】人民元の対米ドル相場が何度も下落し続けたことで、人民元の切り下げが始まるのか。投機目的の短期的な取引を抑制するトービン税は早急に導入されるのか。銀聯カードの海外での現金引き出し限度額は今後、調整されるのだろうか。国家外貨管理局の関係者は10日、以下のいくつかのホットトピックについて回答した。

   為替レートの短期的な変動は傾向的な切り下げとは異なる

   6.40の大台を突破した後、10日に人民元の対米ドル基準値は6.4236に下がり、4年ぶりの最安値を記録した。人民元は対米ドル相場で最近、下落が続き、人民元の切り下げを懸念する声が市場に広がっている。

   これに対し、国家外貨管理局国際収支司の王春英副司長は10日に開催された四半期外貨管理政策新聞発表会で「我々は人民元の米ドル相場の短期的な変動によって、人民元が切り下げられる傾向にあると判断されるとは主張しない。人民元の通貨バスケットに対する多国間の為替レート及びより長期的な動向を注視することを希望する。」と述べた。

   外貨管理局総合司の王允貴司長は「人民元相場の変動は、正確に対応する必要がある。為替レートの変動は為替レート設定の市場化改革の正常な結果と言える。この変動性は、中国国内の需要と供給を反映し、国際金融市場の変化も反映している。」と述べ、また「11月以降、人民元が対米ドル相場で下落したのは、米ドルの価値が上昇したことが主な原因だ。英ポンド、日本円、ユーロなども対米ドル相場で大幅に下落しており、人民元にもやや影響が出ている。」と説明した。

   銀聯カードの海外現金引き出し限度額は調整されない

   外貨管理局は9月、中国銀聯に対し、銀聯カードの海外での現金引き出しの管理を強化し、カード1枚につき、1日1万元を超過しないことを前提に、2016年1月1日から年間累計10万元の限度額を設定するように要請する通達を発した。この政策は短期的な規制なのか、それとも長期的な調整なのだろうか。

   王春英副司長は次のように述べた。「この政策の重点はマネーロンダリングのリスクを防止するもので、情勢の変化に合わせて調整することはなく、マクロ的で慎重な管理政策とは異なる。」モニタリングによると、10月は海外での引き出し金額が1月から9月の平均値と比べて21%低下し、年度限度額が原因で引き出しが失敗した割合はわずか4%だった。これは新政策によって、カード保有者の正常で合理的なニーズが保証された状況で、当初に予測した効果に到達したことを表している。

   王春英副司長は次のように表した。次の段階で、外貨管理局は銀行カードによる正常な海外での観光消費の決済を継続的にサポートし、国際交流に利便性を提供する。海外での消費及び中国国内での人民元の外貨への両替・決済政策に変更はないが、カード保有者が海外で大量な現金を引き出すことを奨励しない。

 

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