中国環境観測総合ステーションがリアルタイムで観測したデータによりますと、28日午前9時、北京、天津、河北広域が重度及び厳重汚染を示しました。北京天壇モニタリングスポットで観測したPM2.5(微粒子)の濃度は1立方メートルあたり325マイクログラムにのぼり、メーターを振り切りました。近隣の山西、河南、山東、遼寧の一部地区でも重度、あるいは厳重汚染となりました。 中国新聞社は、環境保護省が汚染状況を調べるため、北京、天津、石家荘、廊坊などに4つの監督チームを派遣したと伝えました。
環境保護省の環境モニタリング局の羅毅局長は、汚染物の排出と気象状況の影響によるものだと説明し、12月2日には拡散の条件が改善し、大気が北から南へと流れ、北京、天津、河北北部地区は大気の質が優良レベルに変わり、中南部は軽度あるいは中度の汚染へと緩和するということです。また、内蒙古中部と山西の大部分が優良レベルとなると予測しています。
今回の重度汚染に対し、環境保護省は緊急行動を発動し、大気モニタリングの強化、汚染原因の究明、排出削減、汚染物を排出する生産設備の操業制限や停止などの緊急対策、石炭の代替エネルギーに替えるプロジェクトの早期完了、不法な排出の取り締まりなどを徹底させていくよう求めています。
(写真は新華網日本語より 文字は中国国際放送局より)
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