【新華社北京10月26日】この5年間は、25年の歳月が経過したばかりの中国の資本市場にとって、重要な成長期と言える。「第12次五カ年計画」期間に中国の資本市場は急成長し、多次元の資本市場システムが一応形成され、各種の基本制度が絶えず改善された。また、市場が活性化し、資本市場は実体経済にサービスを提供することにおいて、一挙手一投足が全局面を左右する役割を担った。
2010年の6.7%から2015年1月から8月期の18.7%まで。これは、中国人民銀行が公表した社会融資規模増量統計データに照らして推算した直接融資が占める割合の推移で、「第12次五カ年計画」期間に、中国の直接融資の割合は12ポイント上昇した。
長年にかけて、直接融資の割合が低すぎることが中国の融資制度における早急に解決が求められる核心的課題になっていた。この課題を解決するには、資本市場に依存する必要がある。「第12次五カ年計画」期間に、直接融資の割合は著しく上昇するのは、資本市場の急速な発展に基づいたものである。
「第12次五カ年計画」期間に、メインボード、中小企業ボード、創業ボード、店頭市場、区域性株権市場、OTCマーケットで構成される多次元の株権市場システムが一応形成された。債券市場、先物及び金融派生商品市場が急速に発展し、市場は日増しに多次元化し、市場カバー面がより一層、拡大した。
上場企業の情報開示制度を改善し、上場企業のボーナスの現金支給を奨励し、市場退出制度改革を促進し、M&Aと再編の市場化を推進してきた。この5年間に、一連の改革措置を次々と発表し、資本市場の制度基盤をより堅実で有効なものにし、市場の健全な発展のために基盤を形成した。この5年間は、新しい情勢における企業のM&Aと再編のニーズに適応するために、中国証券監督管理委員会は、 一連の改革を通じて、M&Aと再編の市場化を推進し、市場の効率性を大幅に向上させた。
急速に発展し、強大になり、且つ絶えず革新する市場に直面し、監督・管理をいかに強化するかは一つの重要な課題だといえる。
5年間の発展を経て、中国の資本市場は一つの新たな段階に進んだ。しかし、中国の資本市場は依然としてとても若く、新興かつ移行期の段階にあり、古い矛盾がまだ完全に解消されずに新たな問題が尽きることなく次々と現れている。これは成長において必然的に経験せねばならない痛みだろう。
(新華網日本語)
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