現地時間10月21日、中国の習近平国家主席はロンドンの金融街シティーの市庁舎ホールで『開放と包容を共に提唱し、平和と発展を共に促進する』をテーマとする重要な演説を発表した。新華社記者 饒愛民 撮
【新華社北京10月23日】習近平国家主席は21日、ロンドンの金融街シティ・市庁舎ホールで『開放・包容を共に提唱し 平和と発展を共に促進しよう』と題する重要演説を行った。習主席は、中英は長期的な戦略的視点や開放・包容の心理状態、協力・ウィンウィンの理念、開拓・進歩向上の精神を堅持し、時代の与えたチャンスを掴んで、中英関係の「黄金時代」を共に切り開くべきだと強調した。
海外の専門家と学者は、普遍的に次のようにみなしている。習主席は演説の中で世界の全局に立脚し、歴史の責任感を体現し、中英関係に対する論述において、両国関係の発展がすでに歴史的なチャンスを迎え、中欧及び世界の平和と発展を力強く推進する見通しだと表明した。これと同時に、中国が平和発展の道と協力・ウィンウィンの発展モデルを堅持することは、中国人民に有益なだけだなく、世界各国にも恩恵を施すだろう。
時代のチャンスを掴み 中英関係の「黄金時代」を共に切り開く
習主席は演説の中で、中英は21世紀に向けたグローバルな全面的戦略パートナーシップの「黄金時代」を切り開くことについてコンセンサスに達しており、双方は時代が与えたチャンスを掴み、中英関係の「黄金時代」を共同で切り開くべきだと指摘している。
マリタイムロンドン (Maritime London)のCEO、Doug Barrow氏は、現在発展しつつある中国、そして先見の明をもつ中国の指導者は、いずれも中英の協力に莫大なチャンスをもたらすものとみられる。中国が提起した「一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」の提案は、今後の10年に中英協力のためにより多くのビジネスチャンスを創り出すだろう。
オーストラリア・メルボルン大学の王耀麟教授は、中国は現在、一帯一路の提案を積極的に推進しつつある。このような構造の下、英国が西側先進諸国の代表として全方位的な戦略的交流を強化することは、大きな旗を担ぐのに等しく、世界中に極めて強い模範的な連動効果を起こすだろう。
平和的発展を実行し 「協力・ウィンウィン」の国際関係を共同で構築する
習主席は次のように指摘する。平和の遺伝子は中華民族の血脈に深く植え付けられている。中国は平和的発展の道を堅持し、「強国になると必ず覇権的になる」というロジックを受け入れない。中国は国際社会が人類運命共同体を共同で作り出し、協力・ウィンウィンを核心とした新型国際関係を構築することを提唱する。
米国ブルッキングス研究所ジョン・ソーントン中国センターの李成主任は、習主席の演説は中国の平和的発展の精神を伝えており、ゼロサムゲームの思想で世界の今後の発展に対応してはいけないとのシグナルを他の国にも伝えていると述べている。
韓国・北東アジア歴史財団の車在福首席研究員は、中国は発展を第一になすべき務めとしてみなしており、習主席は演説の中で、平和的に発展することを強調して、中国が平和的発展の道を進むことと覇権主義的行為を行わないという決意を改めて明らかにしたと述べている。
ブラジル中国問題研究センターのロニー・リンス主任は、中国政府は平和的発展の道を進むことを一貫して堅持し、そのために具体的な計画を策定してきた。これと同時に、中国は多くの発展のチャンスを世界にもたらし、また発展途上国と良好な互恵協力関係を維持していると述べている。
(新華網日本語)
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