北京の地下水の水位が16年ぶりに回復していることがこのほど、明らかになりました。地下水位が上昇するのは1999年以来、初めてのことだということです。
回復した主な要因は、新たな水源を開発するなど用水を節約すると同時に地下水の開発を厳しく抑えたほか、中国南部の水を北部に調達する、いわゆる「南水北調」工事で北京の水不足が緩和されたことによるものとみられています。
調査は北京市全体の885ヵ所の観測地点で行われました。その結果、7月31日、地下水までの深さは26.55メートルで、前月比で15センチ減少、地下水量も約8000万立方メートル増えたことがわかりました。特に大興区では地下水位が19.47メートルから19.89メートルを示し、上昇幅が42センチと最も大きくなっています。
「南水北調」の水輸送ネットの整備で、水が安定供給されることで、北京に輸送される水は増えつつあります。南部から輸送された水量は8月末時点で5億立方メートルにのぼり、年末までにさらに8億1800万立方メートルが、来年には10億5000万立方メートルが供給されるということです。
(中国国際放送局)
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