8月28日から中国入りした日本の「再生の大地」合唱団は30日、訪問先の撫順で、歴史を銘記し、平和の大切さを訴える歌声で市民との合唱交流を行いました。
この日の早朝、市内の公園で市民合唱団に加わって合唱をしたほか、午後、市内の小学校で撫順市文聯新感覚合唱団との友好交流ステージで朗読合唱構成の「再生の大地」の一部を歌いました。
朝の撫順市労働公園で市民合唱団と一緒に歌う
交流会で歌う撫順市文聯新感覚合唱団
合唱が始まる前の挨拶では、姫田光義団長は「"撫順の奇跡"を撫順で歌えることがすごく嬉しい。平和と日中友好の思いをこめて歌ってきたが、これからも歌い続けていく。平和の歌声が撫順から世界へ広がっていきたい」と話しました。
また、作詞者の大門高子さんは「罪を犯した日本兵を許してくれた中国の人たちと、自分たちの罪の赦しを求めた日本人が撫順戦犯管理所での出会いが、"撫順の奇跡"を作った」と創作にかけた思いを振り返り、「花が好き、歌が好き、平和が好きな私たちは平和を求める心、戦争は絶対いやだということ、侵略は絶対しないという思いを込めて歌っていきたい」と笑顔で胸中の思いを話しました。