中国で経済成長率の伸びが落ち着くのに伴って、 克強指数 と呼ばれる三大先行指標のうち、今年1-7月の全国の電力使用量は前年同期に比べほぼ横ばいとなっていた。中国電力企業聯合会の発表によると、電力使用量は前年同期比0.8%増の3兆1668億キロワット時で、うち7月は発電量が前月比で7.27%増加。また、1-7月の鉄道貨物輸送量は、前年同期比10.2％減の19.8億トン、貨物取扱量は11.8%減の1兆3965億トンキロだった。
ただ、8月にはこうした状況に変化がみられ、二大 克強指数 は好転した。国家電網公司の速報によると、8月1日から28日までの全国発電量 電力使用量は前年同期比2.97%増の4633億4900万キロワット時で、伸び率が前月を4.97ポイント、前年同期を6.54ポイント上回った。発改委は現況をもとに、8月の発電 電力使用量が前年同期比で3%前後の増加となり、9月も引き続き伸びを保つとの見方を示している。
鉄道貨物輸送量も、安定に向かっている。ここ2年ほどは、中国経済の構造調整と過剰な生産能力の削減に伴って、「黒貨」とされる石炭、鋼鉄、石油などの商品輸送量が減少し、全体の水準に影響を及ぼしていた。こうしたなかで発改委は8月、「黒貨」の輸送量が基本的に安定し、月ごとの変化も縮小したうえ、コンテナや小口貨物の輸送量が徐々に増えたと指摘。今年8月1日から27日までの1日あたり貨物積載車両数は、前月に比べ1.2%増加した。
（チャイナネット）
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