王毅部長は次のように述べた。BRICSメカニズムとSCOは、新興市場国と発展途上国を主体とした多国間協力の枠組みで、現在の世界の新興勢力が団結・協力する重要なプラットフォームだといえる。習近平主席はBRICS5カ国や欧州・アジア地域から来た国の指導者20名近くと古都・ウファで一堂に会した。その趣旨は、BRICS諸国の団結と協力を深め、SCOの深い発展をリードし、重要な二国間関係を推進・向上させ、「一带一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」の建設を推進し、第二次世界大戦の勝利の成果を固め、国連を核心とした国際秩序を維持することにある。今回の訪問に対し国内外から高い関心が寄せられ、サミットが中国の発揮した建設的役割をはっきりと示し、BRICSとSCOという2つの大きな協力メカニズムが新たな発展のチャンスを迎えるよう推進し、中国と関連国家の戦略的相互信頼を一層高めたと普遍的にみなしている。
一、BRICSの協力を深め、利益共同体を育成する
王毅部長は、BRICS首脳会議のメカニズムは2009年にロシアで始動し、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、南米の4大陸・5つの新興市場国が、世界の公平と正義を守って、世界経済の成長の推進、グローバル経済ガバナンスの強化に力を尽くし、国際の事務における影響や役割、地位が絶え間なく向上していると述べている。
習近平主席は会議で、BRICS諸国は巨大な発展の潜在力を擁し、上昇傾向が変わらないと会議ではっきりと指摘している。習近平主席はBRICS諸国の協力をいかに深めるかについて次の4点の提案を提起した。重大な成果の提唱の実行を主張し、BRICS諸国の執行力を明らかに示すこと。重点的な協力分野を計画し、BRICS諸国の向心力を増強させること。各自の優位性や潜在力を発掘し、BRICS諸国の競争力を強化すること。共同理念の追求を提唱し、BRICS諸国の感化力を向上させることだ。