:
中国とオーストラリア、自由貿易協定に正式に調印
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2015-06-18 09:49:25 | | 編集: 陳辰

  【新華社キャンベラ6月18日】中国商務部の高虎城部長とオーストラリアのアンドリュー・ロブ貿易・投資相が17日、オーストラリアのキャンベラで両国政府を代表して『中華人民共和国政府とオーストラリア政府の自由貿易協定』に正式に調印した。

   中豪の自由貿易協定交渉は2005年4月にスタートし、10年にわたっている。双方の共同の努力を経て、習近平国家主席が2014年11月にオーストラリアを公式訪問した期間に、オーストラリアのアボット首相と交渉の実質的終了を共に確認し且つ宣言している。今回の協定の正式な調印は、両国が各自の国内の承認プロセスをそれぞれ履行し、協定をできるだけ早く発効させるために基礎を打ち立てた。

   中豪の自由貿易協定は、内容では貨物、サービス、投資などの十数分野をカバーし、「全面的且つ高品質で利益のバランスのとれた」目標を実現しており、わが国が他の国とこれまですでに協議・調印してきた貿易・投資の自由化の全体的なレベルが最も高い自由貿易協定の一つだ。

   貨物の分野では、双方の輸出貿易額の85.4%をそれぞれ占める製品は、協定発効の時点で直ちにゼロ関税が実現される。減税の移行期間後に、オーストラリアはゼロ関税の税目に占める割合と貿易額に占める割合が100 %に達するのを最終的に実現させる。中国はゼロ関税の税目に占める割合と貿易額に占める割合がそれぞれ96.8% と97 %に達するのを実現させる。

   サービスの分野では、豪側は自由貿易協定の発効時に中国側にネガティブリスト方式によるサービス部門の開放を認め、我が国にネガティブリスト方式によるサービス貿易の承諾を作り出した世界初の国家となる。これに対し、中国側は、ポジティブリスト方式によって豪側にサービス部門を開放する。

   投資の分野では、双方は自由貿易協定が発効した時点から互いに最恵国待遇を与え合う。豪側はまた、中国企業によるオーストラリア現地での投資に対する審査の敷居を低くし、利便化の段取りを作り出す。

   これ以外にも、協定には電子商取引、政府の買付、知的財産権、競争といった「21世紀の経済貿易議題」を含む十数の分野で、双方の交流・協力の推進について規定を行っている。

   中豪による自由貿易協定の調印は、中豪両国の経済貿易協力の発展における重要な一里塚だ。中豪両国は一貫して互いを重要な貿易・投資のパートナーとしており、二国間の経済貿易関係は急速に発展し、貿易と投資の規模は持続的に拡大している。2014年末の時点で、中国によるオーストラリア現地での各種の投資総額は約749億ドルだという。現在、オーストラリアは中国大陸の海外投資が香港に次ぐ2番目の目的地にあたる。わが国はオーストラリアの最大の貿易パートナーであり、最大の輸入由来国および最大の輸出先にあたる。中豪の自由貿易協定が発効した後、両国の資金や資源の流動、人的往来を一層促進し、両国経済の優勢の相互補完を持続的且つ深い方向に向かって発展させ、両国の産業界や消費者に広範な利益を得させ、両国人民に幸福をもたらす見通しだ。

 

  (新華網日本語)

   当社サイトのコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。 

 

推薦記事:

国内外の専門家が福建省福州市で中国のインターネット金融市場について討論

010020030360000000000000011100561343367921