最新の統計データによると、中国の株式市場の時価総額は初めて10兆ドルを突破し、世界を震撼させる強気相場の新たな節目となった。
中国上場企業の時価総額は10兆500億ドルに達し、過去12ヶ月で6兆7000億ドル増となった。この伸び幅は、日本の株式市場の5兆ドルという時価総額を上回った。当然ながら世界一は依然として米国で、25兆ドル弱となっている。
個人投資家の増加により、中国の株式市場の高騰は歴史を創造した。各国の株式市場は米ドル換算で、これほど高い成長率を示したことがない。しかし株式市場のバブルの予兆もすでに見られている。時価総額が膨張し、投資額が記録を更新する中、経済成長率は1990年ぶりの低水準に落ち込んでいる。
外国人投資家は、中国の株式市場に対して同じような熱意を持っていない。米調査会社ERFRグローバルが統計を行い、バークレイズが引用した6月10日までの一週間のデータを見ると、中国の株式市場から68億ドルの資金が流出した。また本土と香港で同時に上場する銘柄を見ると、A株の平均株価がH株の2倍となっている。
米MSCIは6月9日、上海総合指数の指数採用見送りを発表したが、これは何の影響も及ぼさなかったかに見える。今週の指数は2.9%上昇し、2008年1月ぶりの高水準となっている。外国人投資家が上海上場銘柄を購入する場合、「滬港通」(上海と香港の株式取引 の相互乗り入れ制度)の上限があり、かつ「深港通」(深センと香港の株式取引の相互乗り入れ制度)が年内に実施される見通しとなっている。
(チャイナネット)
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