中日青年交流センターの孫俊波主任は一等賞受賞の王山さんと(左1)と兪越さん(左2)に授賞する。新華網記者 呉寒氷 撮
【新華社北京6月1日】中日青年交流センター、在中国日本大使館、及び日本NPO法人エデュケーション・ガーディアンシップ・グループ(略称:NPO法人E.G.G.)が共催した「第六回中国全国高校生日本語スピーチコンテスト決勝戦が北京の世紀劇院(中日交流センター)で開催された。
華北、東北、華中南、華東の四つの地区で行われた予選で選抜された19名の選手は決勝戦で「遣唐使を偲ぶ」をテーマとして3分間のスピーチをし、審査の先生の質疑を返答した。
その激しい競争の中から勝ち抜いたのは上海外国語大学付属外国語学校三年生の王山さんと上海甘泉外国語中学校一年生の兪越さんだ。王山さんは安倍仲麻呂による唐への旅経ちから強い意志を感じ、現在中国の不足を見て、自分も安倍仲麻呂のように日本へ学びに行き、21世紀の「遣唐使」になろうと決心したと述べた。兪越さんのスピーチは唐代の歴史、文化、国勢などの紹介から始め、「遣唐使」に新たな意義を与え、今度は自分たちが唐代でたくさんの勉強しに来た日本人のように、「遣唐精神」を持って、「遣唐使」になる番だと述べた。二人は中国の高校生の代表として、世界十数カ国の高校生と共に、7月に東京近郊で行われる「第20回海外高校生による日本語スピーチコンテスト(JSA)」に参加し、また日本人の高校生たちと交流を深めるための「交流プログラム」などの活動に参加し、国際理解と国際交流を促進する。
コンテストの開幕式では、中日青年交流センターの房恩副主任、NPO法人E.G.G.の豊田邦裕理事長、木寺昌人在中国日本大使、在中国日本大使館の山本恭司公使がそれぞれ挨拶し、中日関係が友好的に発展できることを期待していると表した。
スピーチコンテストの主任委員である北京外国語大学の汪玉林教授も23日に行われた中日交流大会で習進平主席が発表した談話の中から次の内容を引用いて、中日友好交流の歴史と若者世代への期待を述べた。「中日友好の根本は民間にあり、中日関係の前途は両国人民の手に握られている。中国政府は両国の民間交流を支持し、両国各界の人士、特に若者世代が中日友好の事業に身を投じることを励まし、両国の青年が友好の信念を固め、積極的に行動を取り、友誼の種を絶えず撒き、中日友好を大木や茂った森林に成長させ、中日両国人民の友好を世々代々へ継続させることを期待している。」「隋唐の時代では、西安は中日友好の重要な戸口であり、当時ではたくさんの使節、留学生と僧人がそこで勉強し、生活した。彼らの中の代表人物である阿倍仲麻呂が唐代の有名な詩人である李白と王維と深い友誼を結び、中日友好のすばらしい逸話を残してくれた。」
また中日青年交流センターの孫俊波主任もゲストとして出席し、「国の交わりは民の相親しむにあり、民の親しむの基礎は青少年たちの交流にある。国の間でも、民族の間でも、人と人の間でも、争いはいつも誤解と価値観の違いから生まれる。中日両国は一衣帯水の隣国で、共に平和に発展することが、アジアの国々、世界、両国の人民にとって非常に重要なことだ。また、未来は青少年に握られたいる。青少年が更に交流を強化し、互いの文化、歴史と価値観の理解を増進させることこそ、協力を進行し、手を携えて発展することができる。」と挨拶で述べた。
試合後、北京大学留学生を中心とするパフォーマンス団体「華団」、北京月壇学校、北京あおぞら幼稚園などの学生、園児が歌と踊りなどの出し物を披露して、選手たちと一緒にダンスして、会場の雰囲気が盛り上がった。(記者/呉寒氷)
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