唐燕さんとは上海での駐在員時代に同じ職場で知り合った。唐燕さんとの出会いは、森田さんがどうしても中国に留まって店を出したかった重要な理由の一つだ。唐燕さんは日本で10年間の留学経験があり、その日本語力には日本人も脱帽するほど。森田さんと他の中国人スタッフとの間に立ち、きめ細やかなサポートで円滑な交流を支える。日本での滞在暦が長いため、「ケーキ、材料、店のデザイン、いずれに関しても私の伝えたことを日本の感覚で汲み取ってくれるのでありがたい」と妻の存在の大きさを痛感する。
今後北京に同様のロールケーキを売り出す洋菓子店が出現し、競争が激化する可能性があるが、「切磋琢磨したいので、いい店が出てくればこちらも一緒に頑張りたいと思える。ライバル店が増えると、ケーキの文化も広まるし、それまでなかったものが現れてくるというのはいい流れではないだろうか」と、いたってポジティブ。ケーキという国籍を問わない美食を通じ、これからも多くの人々に幸せを届けていってもらいたい。
(人民網日本語版)
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