帰国前夜の送別会で、中日両国の学生が肩を組んで中国の歌「朋友(友達)」を熱唱
今月14日から中国を訪れていた日本の大学生訪中団が20日、訪問を終え、帰国しました。
訪中したのは21都道府県の大学39校からの約100人で、約半分が初めて中国を訪れました。14日からの1週間にわたって南京、蘇州、北京を訪問しました。南京では中日合同による南京城壁保存修復20周年記念イベントに参加し、また、南京と蘇州の大学を訪れ、中国人学生と交流しました。北京では、故宮や万里の長城など世界遺産を見学しました。
今回の訪問について、近畿大学4年生の藤本大輝さんは「中国が悪いという人がいるが、それは中国に行っていない、中国人と話したことがない、情報とかイメージだけで悪いという人がほとんどだろう。実際に中国に行ったことがある人は良いところも悪いところも分かっていて、それで判断していたら日中関係はもっと良くなっていくだろう。なので、今回のような機会があるということは本当に大切だと思った」と話しました。
今回初めて中国に来たという青森大学の佐藤絵里奈さんは「日本のインターネットやテレビなどでは、中国はあまり良くないイメージだが、実際に来てみると、料理も美味しく、中国の大学生の人柄と温かさを肌で感じた。今度は観光はもちろん、留学もしてみたくなった」との感想を述べました。
立命館大学で日中の学生交流を促進する団体の代表でもある3年生の濃野司さんは「北京に来る飛行機は着陸時に少し揺れた。その時、訪中団のメンバーの1人はすごく震えていた。そうすると、通路を挟んで隣にいた中国人女性がスッと手を握って、"大丈夫だよ"と中国語で言っていた」というエピソードを語り、「中国人の温かさを感じた」と述べました。
団長を務めた日中友好協会の小野寺喜一郎常務理事は「学生の皆さんは中国で見聞きし、感じてきたことを友人や家族に話し、そして新しい日中友好の懸け橋になろうという声がいっぱい出ている」とし、訪中は実を結んだとの見方を示しました。
また、小野寺氏は今年10月にも同規模の学生訪中団が派遣されると明らかにしました。
(中国国際放送局)
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