『新安全保障観と新安全保障システムの構築』の新書発表会及び国際安全保障情勢に関する円卓会議が北京で開催された。(撮影/新華網記者 瀋晴)
【新華社北京4月10日】中国社会科学院国際研究学部、社会科学文献出版社、及び『世界経済と政治』編集部が共同主催した『新安全保障観と新安全保障システムの構築』の新書発表会及び国際安全情勢に関する円卓会議が8日、北京で開催された。
シンポジウムでは、参加した専門家や学者が安全保障の新理念について熱く議論し、彼らは新情勢の下で中国に必要な新安全保障観や新安全保障システムなどの問題について深く意見を交わした。
新書の『新安全保障観と新安全保障システムの構築』では、わが国は今正に重要な発展期にあり、国の安全の擁護と有利な安全保障環境の構築は極めて重要で、わが国の発展のチャンス期を確保し、これを延ばすことは、現実的な戦略目標だとみなされている。
我が国が現在置かれている総合的な安全保障情勢について、当書は次のように指摘する。我が国は多くの挑戦に直面しているが、成果を上げる時期でもあり、現実の発展は中国を世界の転換の渦の重心に置いている。そのため、中国は危機や挑戦に受動的に対応する地位に完全に置かれているのではなく、かなりの自発的で比較的強い誘導力を擁している。
周辺関係の処理において、当書は次のようにみなしている。周辺を安定させ、周辺を発展させ、周辺を作り上げることは、外部の安全保障関係や安全保障環境の構築の重点であり、周辺を我が国が強国の道へ向かう戦略依託ベルトにさせることでもある。よって、戦略依託や運命共同体の位置づけから出発し、周辺との関係を発展且つ深め、周辺の注目問題ややっかいな問題を適切にうまく処理する必要があり、例えば釣魚島問題や南海問題、朝鮮半島問題など周辺からの安全性への脅威や挑戦に対し分類を行い、異なる対応や解決措置を講じる必要がある。
『新安全保障観と新安全保障システムの構築』は中国社会科学院国際研究学部集刊の8巻目にあたり、編集長は中国社会科学院国際学部の張蘊岭主任、副編集長は中国社会科学院世界経済と政治研究所研究員の袁正清氏が務めた。
今回の新書発表会及びシンポジウムに出席したのは中国社会科学院国際学部の張蘊岭主任、社会科学文献出版社の謝寿光社長、中国人民大学国際関係学院の金燦栄副院長および中国社会科学院アメリカ研究所副所長、倪峰研究員などとなっている。(記者/彭純 瀋晴 張免)
(新華網日本語)
当社サイトのコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。
推薦記事:
中国は国連安保理のテロリズム取締り決議採択に賛同