13日、北京市豊台区の金中都西城壁高楼村遺跡。(北京=新華社記者/陳鍾昊)
【新華社北京1月16日】中国の北京市文物研究所が中心となり実施した金中都城壁遺跡の発掘調査でこのほど、重要な成果が得られた。金中都は正式名称を中都大興府といい、金王朝(1115年~1234年)が1153年に上京(現在の黒竜江省ハルビン市阿城区)から燕京(現在の北京)に遷都して築いた都城。今回の調査では、護城河(堀)や城壁、馬面(城壁の張り出し部分)、順城街道路などの外城の城壁体系が初めて見つかり、遺跡の形状と構造、建築方式が明らかになった。金中都の構造配置と都市の様子を復元するための重要な考古学資料であり、都市制度と沿革を解明する証拠となる。