【新華社上海１０月２３日】世界最大の玩具輸出国、中国の上海市で２１日、第１９回中国国際玩具及び教育設備展覧会が開幕した。展覧会では、新型コロナウイルス感染の影響を受けてきた中国製従来型玩具の輸出が、下半期に入って月間でマイナスからプラスに転じ、１～９月の輸出額は昨年同期の水準に近づいたことが明らかになった。
展覧会を主催する中国玩具・嬰童（ベビー・キッズ）用品協会の最新の統計によると、今年１～２月にかけて、国内生産と対外輸送の二重の困難により、中国製玩具の輸出額は２５億７千万ドル（１ドル＝約１０５円）と、前年同期比で２６・８％の急減となった。月間輸出は６月まで前年を下回る状態が続き、上半期の輸出額は前年同期比１２・１％減の１０５億９千万ドルにとどまった。
国内の感染予防・抑制と企業の操業・生産再開が順調に進むのに伴い、７月に入ると輸出は上向き始めた。７月は前年同月比２１・２％の急増で輸出額３５億４千万ドルを達成、８月には２・６％増の３９億４千万ドル、９月には７・９％増の４１億１千万ドルを達成した。
１～９月の中国製玩具の輸出額は２２６億１千万ドルで、前年同期比では１・９％減となっているが、減少幅は月ごとに縮小している。新型コロナウイルス感染の影響や国際市場の試練に向き合い、玩具業界は強靱（きょうじん）な回復力と活力を示しており、中国製玩具の輸出は、年間でのプラス成長達成も視野に入っている。（記者／呉宇、陳傑）
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