16日、丁志(てい・し)さんと阿里高級中学の生徒たち。(ラサ=新華社記者/王沢昊)
【新華社ラサ9月19日】中国チベット自治区ラサ市ガリ地区の阿里高級中学(日本の高校に相当)に16日午後、一台のトラックが到着した。このトラックは書籍や机、椅子などを満載にして、2千キロ以上離れた四川省成都市からやって来た。
書籍寄贈者の丁志(てい・し)さんは2008年の汶川地震(四川大地震)の際、実家のある安徽省から四川省へ駆けつけ、ボランティアとして最前線で活躍した。その後成都市に残り、喫茶店を開いた。13年、壹丁書籍寄贈活動を開始、以来雲南省や四川省、チベット自治区などの小中学校56校に10万冊を超える書籍を寄贈してきた。
丁さんと彼のボランティアチームが今回寄贈した書籍には、チベット語と漢語(中国の標準語)両言語で書かれたものや、よく知られた名著、漢詩、参考書などが含まれている。
生徒一人ひとりに別れを告げると、丁さんらは別の学校の子どもたちに書籍を届けるため再びトラックに乗り、同区のプラン(普蘭)県とツァンダ(札達)県へ向かった。(記者/張京品、王沢昊)