古墓群の12号墓。上下複数の層に分かれた各層から遺骨が出土した。(資料写真、麗江=新華社配信)
【新華社昆明8月14日】中国雲南省麗江市玉竜ナシ族自治県大具郷の為都村でこのほど実施された中学校のグラウンド工事で、古墓群が出土した。その後の考古調査で春秋戦国時代のものだと暫定的に判断された。同省文物考古研究所が11日、明らかにした。
発掘済みと発掘中の墓は現時点で計59基。墓の類型は長方形、円形、不規則形状の竪穴式土坑墓と石棺墓の4種類が確認された。墓坑は上下複数の層からなり、それぞれの層から遺体が見つかった。各層には一次葬として1、2体の遺体が安置され、その周囲に二次葬の遺骨が多数置かれていた。同省で発掘された古墓でこのような葬送習俗を持つものは初めてだという。墓坑の層は最も多いもので4層あり、一つの墓坑からは最大19個の頭骨が確認された。ほかにも陶罐(とうかん)や海貝の殻、小型の銅器などが出土した。
発掘作業は現在も続けられている。(記者/厳勇、字強)