6日、汕頭湾トンネルの工事現場。(汕頭=新華社配信)
【新華社北京8月9日】中国広東省汕頭市で建設していた汕頭湾トンネルの西ラインが7日、貫通した。鉄道建設大手の中国中鉄が明らかにした。中国最大口径の海峡横断シールドトンネルで、国有複合企業大手の中国中信集団(CITIC)が投資し、トンネル建設大手の中国中鉄隧道局が設計・施工を請け負った。5月16日に貫通した東ラインに続く建設工事の要所の一つで、これによりトンネル全てが貫通したことになる。
トンネルの全長は6680メートルで、うち海底部分が3047メートルを占める。片側3車線で、設計速度は時速60キロ。烈度8(おおむね日本の震度5強に相当)の地震が想定される地域で建設された国内初の海底トンネルとなる。
建設工事にあたっては、中信集団と中鉄隧道局がシールド掘進技術を研究する国家重点実験室の現地運営型研究室(オンサイトラボ)を立ち上げ、業界の専門家を何度も招き、難題の解決に向けて検討を重ねた。技術者らは、風化岩や高粘度軟質土の地層の掘進や、土被りの浅い長距離区間の高水圧下での掘進など、世界的に難度の高い工事を次々と成功させた。(記者/斉中熙)