29日、放流する三峡ダム。(小型無人機から、武漢=新華社記者/肖芸九)
【新華社武漢6月30日】中国の長江中・上流域で降った強い雨の影響を受け、三峡ダムの水量は引き続き増加している。同ダムでは29日午前、今後流入して来る可能性のある大量の水に備え、一定の容量を確保するために放水口2カ所を開き、水量を増加させ、今年初の放流を行った。
長江上流に流れ込む烏江(うこう)・岷江(みんこう)・沱江(だこう)の流域ではこのところ強い雨が降っている。三峡ダムへの流入量は28日午後2時現在、毎秒4万立方メートルと、27日午後2時の2倍となっている。長江防汛抗旱総指揮部(洪水・干ばつ対策本部)は、同ダムの放流量を1日平均で毎秒3万5千立方メートルに調整するよう要求した。