17日、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地で撮影した今年初の双子の赤ちゃんパンダ。(成都=新華社配信)
【新華社成都3月19日】中国四川省の成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地は18日、ジャイアントパンダ「福娃(フーワー)」が専門家とスタッフが見守る中、双子の雄の赤ちゃんを17日に産んだと発表した。今年生まれた世界初の人工飼育のパンダの双子となる。
午後0時57分と午後3時10分にそれぞれ体重159・8グラム、119・5グラムの雄の赤ちゃんが生まれた。母子共に健康という。
同基地の専門家、呉孔菊(ご・こうきく)氏は「今回の出産にかかった時間は記録を付け始めて以来最も短かった。大変驚き、喜んでいる」と説明。「パンダが冬に発情し、春に出産するのは珍しい。今年満17歳になる福娃は、これまで8頭産んでいるが、今回は特に強い母性を見せ、われわれもほっとしている」と語った。
新型コロナウイルスによる肺炎の流行がパンダの日常生活に影響しないよう、同基地では発生後すぐに大量の竹を備蓄し始めた他、パンダが食べる竹の緊急手配計画を専門家が策定した。(記者/余里)