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中国の新型肺炎対策経験、イランが活用 専門家チーム
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2020-03-11 16:28:31 | 新華社 | 編集: 张一

7日、イランの首都テヘランの保健省本庁舎で、消毒をする職員。(テヘラン=新華社配信/Ahmad Halabisaz)

【新華社テヘラン3月11日】イランが新型コロナウイルスによる肺炎に対応するため中国の経験を活用していることが分かった。中国の専門家らが最近、新華社のインタビューの中で明らかにした。中国の経験は、流行の緩和に役立つとみられるという。

中国紅十字会(赤十字会)が2月29日に5人から成る専門家チームをイランに派遣した。同チームを率いる周小杭(しゅう・しょうこう)氏は、イランは現在、中国の新型肺炎検査基準を採用しており、検査キットのほとんどは中国から寄贈されたものだと説明した。

5日、イランの首都テヘラン北部にあるショッピングセンターで、買い物をするマスク姿の人々。(テヘラン=新華社配信/Ahmad Halabisaz)

イランは、2月19日に中部の都市コムで最初の感染者が確認されて以来、新型肺炎の被害が中東で最も深刻な国となっている。

上海市紅十字会の災害救助・保健部門も率いる周氏によると、国を挙げての動員や自宅隔離、感染した疑いのある患者に対する徹底的なスクリーニングと検査、患者の集中的な治療といった中国の経験は、ウイルスの拡散を抑える上で非常に効果的だと証明されてきたという。

周氏は新華社に対し、「中国の経験は、イラン保健省に承認・支持され、世界保健機関(WHO)と紅十字会の両者によって、新型肺炎の拡散を阻止するため、イランで積極的に活用されている」と説明した。

同チームのメンバーで、中国疾病予防抑制センターの専門家でもある馬学軍(ば・がくぐん)氏によると、新型肺炎の患者の急増が示しているように、イランの検査能力は大幅に向上しているという。

5日、イランの首都テヘラン北部にあるショッピングセンターの出入り口で、客の検温をする警備員。(テヘラン=新華社配信/Ahmad Halabisaz)

馬氏は「流行を効果的に抑制する最も良い方法は、早期発見と隔離です」と述べた。

同チームは、イランにおける最近の感染確認者の急増の背景には、二つの理由があると説明した。

一つ目は、新型肺炎感染症は全く新しいもので、流行の初期段階で理解するのに時間がかかったこと。二つ目は、検査能力の向上が、感染者数の一時的な増加を引き起こしていることだという。

同チームのメンバーで、上海市公共衛生臨床センターの教授でもある銭志平(せん・しへい)氏によると、イランは患者を集中的に治療する病院の指定など、より効果的な措置を採用しているので、状況は徐々に改善していくという。

銭氏は、「専門家チームは、イランの政府と国民の関心が高まり、経験が蓄積されるにつれ、イランにおける死亡率はさらに低下すると考えている」と述べた。

イランは現在、検査キットや個人用保護具、マスクなどの医療用品の不足に直面している。

喜ばしいことに、こうした医療用品不足に対処するため、いくつかの国とWHOをはじめとする国際機関が、イランに支援を申し出ているという。

同チームは、イランは比較的完成された公衆衛生システムを備えており、新型肺炎対策を行うための包括的な予防・抑制システムを短期間で作り上げたと指摘した上で、イランの新型肺炎対策キャンペーンについて、用心しながらも楽観していると述べた。

上海市疾病予防抑制センターの呉寰宇(ご・かんう)教授は、「各国はそれぞれの国内事情に従い、適切な方法で新型肺炎の拡散対策を取る必要がある」と指摘した。

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新華網日本語

中国の新型肺炎対策経験、イランが活用 専門家チーム

新華網日本語 2020-03-11 16:28:31

7日、イランの首都テヘランの保健省本庁舎で、消毒をする職員。(テヘラン=新華社配信/Ahmad Halabisaz)

【新華社テヘラン3月11日】イランが新型コロナウイルスによる肺炎に対応するため中国の経験を活用していることが分かった。中国の専門家らが最近、新華社のインタビューの中で明らかにした。中国の経験は、流行の緩和に役立つとみられるという。

中国紅十字会(赤十字会)が2月29日に5人から成る専門家チームをイランに派遣した。同チームを率いる周小杭(しゅう・しょうこう)氏は、イランは現在、中国の新型肺炎検査基準を採用しており、検査キットのほとんどは中国から寄贈されたものだと説明した。

5日、イランの首都テヘラン北部にあるショッピングセンターで、買い物をするマスク姿の人々。(テヘラン=新華社配信/Ahmad Halabisaz)

イランは、2月19日に中部の都市コムで最初の感染者が確認されて以来、新型肺炎の被害が中東で最も深刻な国となっている。

上海市紅十字会の災害救助・保健部門も率いる周氏によると、国を挙げての動員や自宅隔離、感染した疑いのある患者に対する徹底的なスクリーニングと検査、患者の集中的な治療といった中国の経験は、ウイルスの拡散を抑える上で非常に効果的だと証明されてきたという。

周氏は新華社に対し、「中国の経験は、イラン保健省に承認・支持され、世界保健機関(WHO)と紅十字会の両者によって、新型肺炎の拡散を阻止するため、イランで積極的に活用されている」と説明した。

同チームのメンバーで、中国疾病予防抑制センターの専門家でもある馬学軍(ば・がくぐん)氏によると、新型肺炎の患者の急増が示しているように、イランの検査能力は大幅に向上しているという。

5日、イランの首都テヘラン北部にあるショッピングセンターの出入り口で、客の検温をする警備員。(テヘラン=新華社配信/Ahmad Halabisaz)

馬氏は「流行を効果的に抑制する最も良い方法は、早期発見と隔離です」と述べた。

同チームは、イランにおける最近の感染確認者の急増の背景には、二つの理由があると説明した。

一つ目は、新型肺炎感染症は全く新しいもので、流行の初期段階で理解するのに時間がかかったこと。二つ目は、検査能力の向上が、感染者数の一時的な増加を引き起こしていることだという。

同チームのメンバーで、上海市公共衛生臨床センターの教授でもある銭志平(せん・しへい)氏によると、イランは患者を集中的に治療する病院の指定など、より効果的な措置を採用しているので、状況は徐々に改善していくという。

銭氏は、「専門家チームは、イランの政府と国民の関心が高まり、経験が蓄積されるにつれ、イランにおける死亡率はさらに低下すると考えている」と述べた。

イランは現在、検査キットや個人用保護具、マスクなどの医療用品の不足に直面している。

喜ばしいことに、こうした医療用品不足に対処するため、いくつかの国とWHOをはじめとする国際機関が、イランに支援を申し出ているという。

同チームは、イランは比較的完成された公衆衛生システムを備えており、新型肺炎対策を行うための包括的な予防・抑制システムを短期間で作り上げたと指摘した上で、イランの新型肺炎対策キャンペーンについて、用心しながらも楽観していると述べた。

上海市疾病予防抑制センターの呉寰宇(ご・かんう)教授は、「各国はそれぞれの国内事情に従い、適切な方法で新型肺炎の拡散対策を取る必要がある」と指摘した。

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