5日、時系列式堆積物捕獲器を搭載した潜水ブイを設置する科学観測隊員。(小型無人機から、雪竜2号=新華社記者/劉詩平)
【新華社雪竜2号1月7日】中国第36次南極科学観測隊の隊員が5日、南大洋コスモノート海で初めて大型トロール網を使った底生生物調査を実施した。調査は中国が同海で初めて実施している海洋生態系調査の重要な構成要素となっており、他には海洋浮遊生物や遊泳生物、鳥類、哺乳類などの調査が含まれる。
科学観測隊員は同日、時系列式堆積物捕獲器を搭載した潜水ブイを同海域に設置した。
同隊の何剣鋒(か・けんほう)首席科学者は、コスモノート海の食物連鎖や生物多様性が長年にわたりほとんど知られていなかったと指摘。コスモノート海での海洋生態調査の実施が、南極海洋生態系に対する人々の認識を一段と高め、南極のさらなる理解や保護、活用に役立つとの見方を示した。