中国内モンゴル自治区フフホト市で最も南にある清水河県は、黄土丘陵ガリ谷区の地勢に属し、一年を通じて乾燥し雨が少なく、土壌侵食が深刻、生態環境は脆弱で経済発展も立ち遅れている。地元政府はここ数年、アリペイの環境保護に関する公益プラットフォーム「アント・フォレスト」や中国緑化基金会、内モンゴル農業大学と協力し、約2万ムー(約1333ヘクタール)の「野生沙棘(サジー、シーバックソーンとも呼ばれる)保護地」を設立。自然環境の保護に役立つだけでなく、地元住民、特に貧困家庭のために雇用を創出した。
サジーは環境適応性に優れ、根系が発達していて、流砂を固定させ土壌を守り、土壌侵食を防ぐなど生態系保護機能を持つ。果実はビタミンCが豊富でジュースにすることもでき、生態的価値と経済的価値を兼ね備えている。