16日、重慶動物園ジャイアントパンダ館の保育器で眠る赤ちゃんパンダ。(重慶=新華社記者/王全超)
【新華社重慶7月18日】中国重慶市の重慶動物園は16日、ジャイアントパンダの「蘭香(ランシャン)」と「莽仔(マンザイ)」が6月23日にそれぞれ双子を出産したことを明らかにした。2頭のパンダが同じ日に双子を出産するのは、パンダの飼育で60年近くの歴史を持つ同園でも初めてで、世界で飼育されているパンダの中でも極めて珍しいという。
蘭香は同日の午前0時11分と51分に雄の双子を出産した。体重は兄が167グラムで、弟は115グラム。莽仔は同日の午後5時14分と42分に雌の双子を出産。体重は姉が142グラム、妹は160グラムだった。4頭とも生後すぐに初乳を飲み、すくすくと育っているという。
同園の責任者によると、蘭香は17歳と高齢だが2016年にも双子を出産した。「渝宝(ユーバオ)」「渝貝(ユーベイ)」と名付けられ、現在も同園で生活している。莽仔は2011年に同園で生まれ、2017年に双子を出産した。2頭とも双子を出産するのは今回で2回目となる。
重慶動物園は1960年代からパンダの飼育を始め、1980年代から繁殖に取り組んできた。豊富な繁殖技術と経験を持ち、これまで36頭の赤ちゃんパンダが生まれている。その中には双子9組、三つ子1組が含まれる。(記者/陶冶、楊仕彦)