15日、AI・5G農業用ロボットのテストを行う福建新大陸時代科技有限公司のスタッフ。(福州=新華社記者/林超)
【新華社福州6月17日】中国福建省初の人工知能(AI)第5世代移動通信システム(5G)農業用ロボットが15日、福州市にある中国イスラエルモデル農場のスマート野菜・果実ハウスで全天候型生産巡回点検を開始した。これは同省のAI・5G農業用ロボットが研究開発段階から実用段階へと進んだことを意味している。
福建省農業科学院と福建新大陸時代科技有限公司は今年初め、デジタル農業共同実験室を設立した。このロボットは同実験室が15日に発表した最新の成果になる。
ロボットは底部に車輪を備え360度回転、移動することができ、栽培槽に沿ってスムーズに自動巡回点検を行い、定点データ収集、自動方向転換、自動帰還、自動充電を行う。途中で障害物に遭遇しても自動で回避、迂回する。
ロボットの「耳」の位置には700万画素のカメラが2台、「目」の位置には500万画素のカメラが2台取り付けられており、頭頂部には風速・風力、二酸化炭素(CO2)、光合成有効放射(PAR)などのセンサーが取り付けられている。また、「口」の下には温湿度センサーを装備しており、これらを通じて農業生産環境のスマート感知とリアルタイムのデータ収集を実現している。(記者/林超、林凱)