29日、会談に先立ち、人民大会堂東門外広場でマウラー大統領(右)の歓迎式典を行う習近平主席。(北京=新華社記者/劉衛兵)
【新華社北京4月30日】中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席は29日、北京の人民大会堂でスイスのマウラー大統領と会談した。
習近平氏は次のように強調した。中国とスイスは、特に互いの核心的利益や重大な関心事において、相互尊重と相互信頼のパートナー精神を堅持しなければならない。双方はまた、各レベルや各分野での対話・交流を強化しなければならない。中国・スイス自由貿易協定(FTA)は欧州諸国の先頭を走っている。われわれは「一帯一路」共同建設を両国協力の新たな注目点にしなければならない。協力・ウィンウィンの開放精神を高め、経済のグローバル化と貿易の自由化を断固として守らなければならない。われわれはスイス企業を含む外資系企業のために、開放的かつ公平なビジネス環境を作り続けていく。
マウラー氏は次のように述べた。今回の「一帯一路」国際協力サミットフォーラムでの習主席による重要演説に深く賛同する。「一帯一路」は壮大かつ平和的な構想であり、地域や民族、文化が異なる国が結び付くことで、世界経済の成長と繁栄を力強く促すだろう。スイスは「一帯一路」構想を支持し、欧州における「一帯一路」共同建設の推進に注力しており、中国と共にこの枠組み内での貿易や投資、イノベーションの協力を深めていきたい。スイスは中国企業の投資を歓迎し、制限を加えることはない。スイスは中国とウインタースポーツや他の人的・文化的交流を強化していきたい。
会談後、両国元首は二国間協力文書の調印に立ち会った。